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<お知らせ>オープンハウスを開催します(椿の家)

飯豊町にて新築工事をすすめていた「椿の家」の完成にあわせ、完成内覧会を開催します。
敷地は飯豊公園に程近い高台にあり、雑木林に囲まれた緑豊かな場所にあります。
建物は木造2階建ての33坪ほどで、付加断熱など省エネ性能を高めた住まいです。

時間指定の事前申込制となります。家づくりや建築に興味のある方(建築関係者・学生も可)
はお気軽にお申し込みください。なお、コロナ対策には十分配慮して実施させていただきます
ので、来場される方はご理解とご協力をお願い致します。

[椿の家 オープンハウス]
日時:2021年12月11日(土)10時~17時、12日(日) 10時〜15時
場所:山形県西置賜郡飯豊町(詳しい場所は申込時にご案内します)
(駐車場は限りがあるためなるべく乗り合いでお越しください)
申込方法:メールにて、住所、氏名、参加人数、希望日時、連絡先(電話)を明記の上、
info@takashiinoue.comまでお申し込み下さい。
申込期限:当日まで可(空いている時間帯があれば受付可能)
備考:・見学時間は一組およそ30分〜1時間ほどを予定
(同時間帯に二組が重なる場合あり)
・見学時には手指の消毒、検温(37.5℃以上の熱のある方はご遠慮いただきます)を実施させていただきます
・当日はマスクを持参の上、着用をお願いします
・見学時には備え付けの手袋(使い回しはしません)やスリッパを着用していただきます
・敷地内での飲食、喫煙、トイレ等の使用は不可とします
・参加者への営業等はありませんので、お気軽にお越しください

主催・設計監理:株式会社井上貴詞建築設計事務所
施工:高岡建築工業

[省エネ性能]
UA値=0.38W/㎡K
(Q値=1.08W/㎡K)
C値 = 0.5㎠/㎡
暖房負荷:41.0kWh/㎡
屋根断熱:高性能GW16K 300mm
外壁断熱:高性能GW20K 105mm(充填)+16K 100mm(付加)
基礎断熱:PSF100mm
開口部:木製サッシ、樹脂サッシ

お問い合わせ:株式会社井上貴詞建築設計事務所
山形県山形市小姓町1-37-2F
tel 023-665-4865
fax 023-666-8396
http://takashiinoue.com/
info@takashiinoue.com

フェイスブックのイベントページはこちら↓
椿の家オープンハウス | Facebook

今年最後のオープンハウスとなります。どなた様も
お気軽にお越しください。

 

[ 東北|山形|一級建築士事務所|井上貴詞建築設計事務所 ]

建築家の自邸

仙台の建築家自邸を同時に2軒見られる見学会が開催されるというので、スタッフ全員で
仙台市まで車で行ってきました。県外の建築家が手がける住宅を内部まで見られる機会は
なかなか貴重なので、とても良い体験ができました。

2軒とも、仙台では売れっ子の若手建築家による住宅事例で、しかもその自邸ということで、
それぞれに自らの建築に対する考えと思い入れと手間が相当に詰め込まれた建築でした。

一軒目は、建築工房DADAの代表取締役副社長・渡辺さんの自邸。
デザイン住宅なら一級建築士事務所の建築工房DADA (dada-arc.com)
郊外の住宅地に現れる大屋根の中に、庭木や太陽光が取り込まれています。
内部の床・壁・天井はカラマツの3層パネルや単板をふんだんに使った内装、
断熱材もウッドファイバーという木の断熱材で、省エネ性能も高く、
プライバシーを保ちながら冬でも開放的で暖かな住まいをつくり出していました。

二軒目は、菊池佳晴建築設計事務所の代表・菊池さんの自邸。
菊池佳晴建築設計事務所|住宅・オフィス・店舗・クリニック|仙台・山形・福島 (ykaa.jp)
仙台でも中心部に近いエリアながら南側は開け北側には小川の流れる環境に恵まれた
場所に建っています。

菊池さんの自邸は、壁の断熱材が40センチもあるパッシブハウスと呼ばれるもの。
ここでもウッドファイバーという木の断熱材が使われています。
このレベルまで来ると、暖房器具は要らず、冬は南の窓から室内に入る太陽光の
熱(それを床面に蓄熱)だけで、十分暖かくなります。

にわかには信じられないと思いますが、たしかにこの日、窓からの光だけで
とても暖かく、菊池さんはTシャツに裸足で居たくらいです。
エアコンはもちろんなく、薪は給湯用にのみ使い、暖房には不要だそうです。
光が入りすぎて暑くなりそうだと、写真にも映る外部ブラインドを下ろし、
ボタン一つで日射調整しつつ、縦長の通風窓で自然風を入れるとのこと。

 

二軒とも、同世代の建築家ということもあって、自然素材の活用や環境への配慮など
共感できる部分も多かったように思います。活動する地域や手法は違えど、同じ東北を
拠点に設計を行なう私たちにとって、大いに刺激を受けた一日でした。

 

 

[ 東北|山形|一級建築士事務所|井上貴詞建築設計事務所 ]

均衡をとりながら

|椿の家|

飯豊の現場、タタミの部屋からリビングを見ています。
外は雨降りですが、吹き抜けの高窓から入る昼光で室内が明るくなっています。
内部はクロス張りもだいたい終わって、各所塗装工事が入ります。

木製建具はただいま製作中。
これから取り付け予定の照明器具や衛生器具などの設備機器が運び込まれています。
これまで断片的だった室内の風景が、ようやく全体として形を表わしてきました。

ここに建具が入り、器具が付いて、すべてのバランスが整ってきます。
完成まで、あと少しです。

(米谷撮影)

 

[ 東北|山形|一級建築士事務所|井上貴詞建築設計事務所 ]

<参加者募集>町家守プロジェクト第5回

山形の町家の価値を再発見し、その利活用を提案・実施していくローカルな活動
「町家守(まちやもり)project」の町家大掃除の第5回を行ないます。

第5回は12月18日(土)に予定しています。ただいま、参加者を募集中です。
これまで参加した方も、初めての方も、どなたでもぜひご参加ください。

 

| 山形町家の大掃除 vol.5 |

日時:2021年12月18日(土) 9時~16時(途中参加も可能です)
場所:山形市内(詳しい場所は参加者にお知らせします)
内容:・建物内部の不要品の整理、片付け、清掃
・残すものの清掃、記録
持ち物:マスク、汚れてもいい服装・上履き・帽子、タオル、飲み物、
その他各自必要なもの(防寒対策は各自しっかりと)
申込方法:メールにて、住所、氏名、年齢、性別、電話番号を記入の上、
itp_air@hotmail.co.jpまでご連絡ください。

主催:町家守(まちやもり)project
協力:山形大学濱定史研究室、井上貴詞建築設計事務所

 

 

[ 東北|山形|一級建築士事務所|井上貴詞建築設計事務所 ]

資材

|松原口の家(戸建てリノベ)|

夕暮れ時の市内の住宅改修現場。
西に向かって傾斜していく扇状地の地形が何となく現れています。

樹脂サッシがなんとか間に合いました。
ウッドショックや資材高騰の余波か、YKK APのサッシが発注から納品まで現状二ヶ月
かかるといわれ(通常は1~2週間)、急遽LIXILの同等品に切り替えることに。

コロナ禍によって、様々なところで資材不足は叫ばれていて、それでも何とか
それぞれの現場で、それぞれの施工者さんが知恵を絞りながら材料を調達しながら
現場を動かしていますが、先行きは不透明ですね。

この不安定な社会情勢を乗り切ってよい建築をつくるためには、建て主・設計者・
施工者の3者で協力しながら一つ一つ丹念につくっていくほか道はなさそうです。

 

 

[ 東北|山形|一級建築士事務所|井上貴詞建築設計事務所 ]

月山葉山

|小田島のオフィス|

入口の木製サッシがつきました。
米沢市のアルスで製作したものです。
周りのベニヤで覆っている部分にもFIXのガラスがつく予定です。

2階に新設する休憩室からの眺め。
隣接する倉庫の屋根越しに、月山と葉山が望めるロケーション。
(月山は雲がかかって写っていませんが、、)

元からあった屋根裏収納も使いやすく。
元々事務室で使っていた造り付けの棚を再利用して、ここに持ってきました。

(米谷撮影)

 

 

[ 東北|山形|一級建築士事務所|井上貴詞建築設計事務所 ]

天幕のような

|椿山荘|

雨で濡れる飯豊の現場。
屋根がツヤツヤ見えますが、実際はつや消しの鋼板です。
外構工事はこれからなのですが、少し離れた位置から撮ると草原に立っているように見えます。

家具工事もだいぶ進んできました。
クロスも残りわずかです。

格子のロフト部分。もちろん立ったりできませんが、なんとなく落ち着くスペースに
なっています。テントの中にいるような感じもあります。

(米谷撮影)

 

 

[ 東北|山形|一級建築士事務所|井上貴詞建築設計事務所 ]

奉献

|千日の町家|

酒田市内で準備をすすめていた住宅の現場がいよいよ始まります。
事務所としては初めての庄内地方での工事になるので、いろんな出会いを楽しみながら
工事監理を行なっていきたいと思います。

昨日はその地鎮祭、雨の中ではありましたが建て主さん共々、地元の神主さんから
工事の安全を祈願していただきました。
地鎮祭では珍しく、宮司さん自ら懇切丁寧に地鎮祭の一連の所作とその意味を
解説してくださいました。一つ一つの行為の意味が知れるとより有り難みが増しますね。
来春の完成をめざして、粛々と進めていきます。

 

 

[ 東北|山形|一級建築士事務所|井上貴詞建築設計事務所 ]

エントランス

|小田島のオフィス|

東根の現場、新たな玄関部分に下屋がつきました。
正面の顔つきが決まってきましたね。

内部も天井のベニヤ貼りがおこなわれています。
樹脂サッシも入り、内部環境もどんどん良くなっていきます。

(米谷撮影)

 

 

[ 東北|山形|一級建築士事務所|井上貴詞建築設計事務所 ]

worksを追加しました(NIPPONIA白鷹 源内邸)

事務所ウェブサイトのworksに、今春完成・開業した古民家ホテル「NIPPONIA白鷹
源内邸」を追加しました。ここは施設名にもなっている通り、江戸時代後期から
つづいた白鷹・浅立の豪農・奥山源内邸の旧家屋をリノベーションしたものです。

2000坪の敷地内に、7棟の木造建屋や蔵が点在していて、その多くは大正初期に
建てられたもので築100年ほどの歴史があります。うち5棟を客室・フロント棟として
改修し、計8つの客室をつくっています。また別に1棟はレストラン棟として改修しています。

屋敷林を有する敷地も広大ですが、その周囲も水田地帯に囲まれ、この近くの飯豊町や
長井市に見られる散居集落の景観を成しています。
かつてはこの一帯が奥山家の管理する土地だったのでしょう。
近くの浅立地区を歩くと、代々の奥山源内の功績を石碑や奉燈などによって今でも
かろうじて知ることができます。

敷地内の各建物はかなりの距離を取って建てられているので、宿泊者はゆったりと
敷地内の庭を散策することが可能です。庭には奥山家が愛でてきた庭木が数多く
見られます。およそ100年前ニューヨークから運んできたと伝わる木蓮の木や、
珍しい紅葉の木々、立派な樅の木、榧の木など、旧家ならではの味わいがあります。

今回のリノベーションの大きな特徴として、元は住居だったものをホテルという
特殊建築物に用途変更するところにあります。それによって遡及される建築基準法や
消防法に対応した造り・設備にしなければなりません。「NIPPONIA」を冠する
古民家活用事例(特に宿泊施設)は西日本を中心に全国各地で展開・実施されていて、
できる限り往時の風情を残した改修であり、そのノウハウは今回のプロジェクトにも
大いに活かされています。

源内邸の敷地には計5棟の蔵が残されていました。
うち4棟(座敷蔵、米蔵、武具蔵、荷蔵)は客室棟に、1棟(味噌蔵)はレストランに
改修しました。分厚い土壁で覆われた蔵は、一般的な木造家屋よりも断熱性や保温性に
優れているので、客室には向いているかも知れないですね。

「きものリトリートホテル」をテーマにした施設なので、染料や織物に関する
モチーフで客室名も決められました。8室ある客室はすべて「紅」の字が
入っています。ちなみに白鷹町は紅花生産量が日本一と云われています。

ここは温泉の出る場所ではないのですが、すべての客室にはヒノキの浴槽を
入れています。浴室の内部も壁天井はすべてヒノキ板です。
古民家ですが、すべての客室に浴室・洗面所・トイレを設置しています。
元々給排水を引いていない蔵などに配管するのは一苦労ですが、そういった水回りが
入ることで建物が生き生きとしてきます。

ベッドルームの大きさや意匠は部屋ごとに全く異なりますが、どの部屋も古民家の
立派な梁や垂木を感じられる場所にあります。
ベッドは通常の高級ホテルでも愛用されている快適なものになっています。

白鷹町は県内でもわずかとなった手漉き和紙の生産地でもあります。
地元でつくられた深山和紙を客室の障子に使ったり、ルームライトに活用したりしています。
ほんのりと生地がかった和紙の表情が柔らかく室内を照らします。

宿泊時の食事はすべてダイニングである「纏(まとい)」にて提供されます。
ここは築120年ほどの味噌蔵だった場所です。

ダイニングはテーブル席のほか、カウンター席もいくつか取られています。
ここではフレンチのシェフによるローカルガストロノミーを味わうことができます。
蔵の中に客席と厨房を入れ込んでいます。

まわりの浅立地区は昔ながらの住宅が集落を築いていますが、夜は星空に包まれて
とても静かな環境の中にあることを実感します。

ゆっくりとした時間を、歴史の刻まれた建物の中で過ごすことができます。

施工:那須建設株式会社

詳しくは、事務所ウェブサイトworksをご覧ください。

NIPPONIA白鷹 源内邸 | 井上貴詞建築設計事務所 (takashiinoue.com)

 

 

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