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身に付く

|月日坊(志鎌康平写真スタジオ)|

上棟式を終え、現場は内部工事がどんどん進んでいきます。
住宅ではないですが、断熱工事もしっかりおこないます。

木造の躯体がすこしずつ仕上がっていきますが、ほぼ木だけの状態もどこか原始的な
感じがして捨てがたいです。

南面の重い木製サッシを大人6人がかりでようやく取り付けます。
軒を高くしていないので、けっこうギリギリでした…

スケルトンの状態から、だいぶ身が付いてきた気がします。

 

 

[ 東北|山形|一級建築士事務所|井上貴詞建築設計事務所 ]

空中庭園

昨年竣工した「阿古屋の家」も早いもので一年後検査の時期。
先日完成写真の撮影でお邪魔したところですが、中庭の緑も上に上に育っています。

室内も外も楽しく使っているようで、こちらも嬉しくなります。
近くに見える里山も、だいぶ秋の気配が感じられるようになってきました。

 

 

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日天 月天

|月日坊(志鎌康平写真スタジオ)|

写真スタジオの現場で、上棟式を執り行いました。
台風14号がちょうど山形県を跨いでいったので前夜の強風も怖かったですが、
それほど影響はなく上棟式が始まる夕方には天気は何とかもちました。

上棟式のお供え餅の「日天」と「月天」。
私も詳しくないですが、山形県内でも村山地方だけの風習とか?
太陽の神様と月の神様を大事に考えるのは、まさに「月日坊」とも通じますね。

台風が過ぎ去った空に、建て主さん自ら餅を撒きます。
ささやかな式ながら、ご家族・ご近所さん・工事関係者にとって思い出となる
良い機会となりました。

段取りしてくださった加藤建築さんにも感謝です。

 

 

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<お知らせ>JIA東北建築家大会2022山形が開催されます

私も所属しているJIA(日本建築家協会)東北支部の大会が、来週末山形で開催されます。
山形での開催はおよそ20年ぶりだそうです。

初日の遊学館での講演・パネルディスカッションは、会員でなくても一般・学生は予約
なしでも当日参加可能です。

私は裏方のほうでバタバタしているはずです。
ご興味ある方はぜひ覗いてみてください。

 

|JIA東北建築家大会2022山形|

9月24日(土) 10時~18時
会場:山形県生涯学習センター 遊学館2階ホール・ギャラリー

10:00-17:30   ギャラリー展示
13:00-     開会宣言・来賓挨拶

[ 第一部]
13:30-14:40  基調講演:松隈 章 氏
14:40-15:40  事例紹介:北原 啓司 氏|高谷 時彦 氏

[ 第二部]
15:55-17:30  パネルディスカッション:
松隈 章  氏(聴竹居倶楽部代表理事)
高谷 時彦 氏(建築家・元東北公益文科大学教授)
井上 貴至 氏(山形市副市長)
宮本 晶郎 氏(山形ビエンナーレ2022 プログラムキュレーター)
小松 正和 氏(建築家・日本建築家協会東北支部副支部長、山形地域会長)
北原 啓司 氏(弘前大学特任教授)[ コーディネーター]
17:30-  「 東日本大震災から10年」企画の総括
18:00    閉会
18:30-20:00. 懇親会(ノンアルコール) ※会員及び会員の同伴者が参加可能

9月25日(日)
会場:馬見ヶ崎川河川敷

12:00-14:30 4年ぶりの芋煮会(交流会)※会員及び会員の同伴者が参加可能

 

 

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家を育む

|李山の家|

米沢・李山の住宅もようやくお引き渡し。
あわせて各業者さんにも来ていただき取説が行なわれました。

建て主さんの新生活への期待を存分に感じながら、引き渡しを境に、我が子を
お嫁に出すような一抹の寂しさを覚える瞬間でもあります。(毎回ですが…)

米沢の四季とともにすくすく育つ家になるのを願うばかりです。

 

 

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屋根を葺く

|月日坊(志鎌康平写真スタジオ)|

写真スタジオの現場は主屋の屋根材を葺いています。
ガルバリウム鋼板の定尺葺きですが、少しスレートっぽい色味にも見えます。

北側の月山神社から見たところ。
主屋の傾きを真南に向けることで神社との離隔距離をとるようにし、少しでも
圧迫感を軽減するように配慮しています。

 

 

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いのちの庭

用事があって、七日町の長門屋さんに行ったのですが、ちょうど山形ビエンナーレの
期間中で、店の敷地内にある「ひなた蔵」と「塗蔵」での展示を見てきました。

「ひなた蔵」では浅野友理子さんによる作品展示。
浅野友理子「草木往来」 | みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2022 (tuad.ac.jp)
浅野さんは数年前「湯守の旅籠」の内覧会イベントの際に展示していただきましたが、
その作品は古民家の空間によく馴染む気がしています。

ビエンナーレのテーマが「山のかたち、いのちの形」ということですが、地域の植物を
取り上げた浅野さんの作品と、中心街にあって貴重な緑の庭を残す長門屋さんの土地と
歴史的建物、いのちのつながりを想う長門屋の生業とが見事につながり合って素敵な
展示となっています。とても良いです。

床に置かれた桜の材木は、元々長門屋さんがオリジナルで製作している数珠の
材料だったものだそうで、いくつもの草木が丁寧に描かれていました。

蔵を出ると目の前には生命力溢れる庭の木々たち。
一転、「塗蔵」では暗くひんやりとした土蔵の闇の中に、二つの写真家の
作品が静かに浮かび上がります。

長門屋さんの敷地奥に入れる貴重な機会なので、お時間のある方はぜひ足を運んで
みてください。

 

 

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雨のなか

|座頭町通の家|

米沢の新たな現場で、設備屋さん達と打合せ。
小雨が降る中、うちもインターン中の学生を連れて行ったので、けっこう大所帯での
屋外打合せとなりました。

基礎工事を進める予定でいましたが、給水引込みを待ってからの方が何かと都合が
よいということで、基礎工事は少し待って設備優先で進めることになりました。

限られた敷地での工事なので、慎重に進めていきます。

 

 

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オープンハウスの御礼(李山の家)

米沢・李山でのオープンハウス、二日間無事開催しました。
ご参加いただいた皆さま、ご協力いただいた網代建設さん、そしてこの場を提供
していただいた建て主さんに感謝を申し上げます。

余波の広がっているコロナ第7波の影響か、何組か急遽キャンセルになったお客様も
いらっしゃいましたが、また別の機会に参加いただけたらと思います。

ソファ張り地の納期が遅れる懸念もあったものの無事オープンハウスには間に合い、
建て主さんが土澤木工さんに注文していたダイニングテーブルも土曜の朝に納品
されて、照明の灯りと共にそれぞれの居場所をつくり出しています。

一段下がった土間リビングも、参加者の方に興味深く見ていただきました。
一般の方はもちろん、建築関係者にも多数来ていただき、さまざま意見交換
ができたのも、こうしたイベントの一つの醍醐味かなと思います。

 

 

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磐座

|月日坊(志鎌康平写真スタジオ)|

スタジオ内に設置する自然石の位置や向きを、建て主さん立ち会いのもと、
ミニユンボを使って試しながら決めていきます。

元々は敷地に積まれていた自然石。この近辺にあったものを集めて置いていたものの
ようです。おそらく蔵王山系の噴火に伴い太古に生まれた石ではないかと思われます。

特に加工はしないので、一つ一つ平らに近い面を下にしながら、スタジオの機能性も
考えつつ配置していきます。この朱っぽい石は、なんとなく湯殿山のようだねと
話しながら、話しているとだんだん一個の石がそれだけで存在感を放つように見えてきます。

一仕事終え、ミニユンボを絶妙なコントロールで外へと移動する基礎屋さん。
4つの個性的な石がそれぞれの場所に納まりました。

 

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