2026.07.25
山形の近代建築
|旧千歳館エリア・リノベーション|

主屋の屋根葺き替え工事が終わり、錆びだらけだった屋根が生まれ変わったように
綺麗になりました。頂部にある棟飾りも形はそのまま、装い新たになりました。
板金包みの棟飾りですが、鬼瓦と尖塔が交じったような和洋折衷の意匠になっています。

外壁の補修工事も終わりに近づいていますが、洋風の外観を印象付ける既存のウォール
ライトも、電球や配線を直して再び使えるようにしています。

軒下には西洋で「モディリオン」と呼ばれる蛇腹下の装飾(持ち送り)が一定間隔で
軒裏に配されています。また、化粧の柱型の上部には、社寺建築の木鼻のような
腕木が小庇を支える形になっていて、洋風の外観の中に日本建築的な要素も感じる
ことができます。
旧千歳館主屋が建てられたのは、明治末期の大火の後の大正初めごろ。
明治初めの「擬洋風」の時代から旧県庁(文翔館)のような「洋館」づくりが進む
ちょうど移り変わりの転換期です。貴重な時代の痕跡を一つ一つ見ていくと、
実に面白く、次の時代に伝えていくべきものだと思います。
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