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キャリア教育

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昨日、山形大学地域教育文化学部のキャリア教育という授業で、「建築士の役割」という

テーマで話をしてきました。

毎年呼んでいただいて、今回で6回目になります。

 

各専門分野に携わる人から話を聞いて、学生がそれぞれの職業観やコミュニケーション力を

養うのが授業のねらいということで、食環境や生活環境、情報システムといった3つのコース

の学生が受講しています。

 

建築系の学生は割合的に多くはないものの、むしろ専門外の食環境や情報システムの学生にも

建築の仕事をどれだけ興味をもって聞いてもらえるかが自分の中での裏テーマになっています。

自分が建築士に至る経緯から、資格や職場・仕事の流れといった基本的な話、これまで関わっ

てきた設計事例、そして設計以外の活動やプロジェクトまで、60分ほど話したあと、山大の

佐藤先生のコーディネートで学生からの感想や質問を生でぶつけてもらいました。

 

「専門外だしあまり建築に興味はなかった」「建築士は部屋にこもって図面を描いてるだけかと

思った」「建築士とかかわることはこれまでほとんどなかった」といった感想をもった一方で、

「話を聞いて建築が面白いと思った」「見たことのある建物を設計していて親近感を持った」

「設計した場所に行ってみたくなった」等といった感想も聞くことができました。

 

最後に「振り返りシート」なるものに、その日の感想や、将来講師と一緒に働いたと想定した

際何ができるか提案をそれぞれ書いてもらって無事終わりました。

約60人分の振り返りシートはコピーしたものを頂いてきましたが、それぞれに何かしら伝わっ

たのを文面から感じられると、本当にうれしくなります。

 

5年後か10年後かわかりませんが、栄養士や学校の先生、システムエンジニア、公務員、又は

大工など、彼らが社会人になって仕事や活動で本当に一緒にできたら面白いですね。

自分ももっともっと精進していきます。

 

(写真は山大・佐藤先生に撮っていただきました)

 

 

[ 山形県/山形市/一級建築士事務所/井上貴詞建築設計事務所 ]

住宅プレゼン

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大河原の住宅・アトリエの第一案プレゼン。

今回は打合せまでうまく日があったので、少し模型をつくり込んでみました。

毎回はじめからここまで作るわけではないですが‥

 

建物自体はそんなに大きくなくて、ちいさな森のような庭のなかに静かに佇んでいる感じ。

逆に大きなワンルームのような室内からは、そこかしこで庭の存在を感じられるような、

木に囲まれた暮らしを楽しめる空間をめざしました。

 

建主さんにはおおよそ気に入ってもらえたようで、まずは一安心。

いくつか課題も見つかり、これから本格的な設計に入っていきます。

 

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みんなの家見学会

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昨日はJIA山形地域会の主催で、シェルターさんの協力のもと行なわれた「みんなの家」見学会

に行ってきました。宮城〜福島をめぐるバスツアーとなりました。

「みんなの家」とは、日本を代表する建築家たちの呼びかけによって、東日本大震災の被災者の

憩いの場所となる建物を、さまざまな募金や出資により各地に生み出す取り組みです。

http://www9.nhk.or.jp/nw9/marugoto/2013/06/0607.html

 

今回見学したのは、「東松島こどものみんなの家」「宮戸島月浜のみんなの家」「みんなの

遊び場プロジェクト(現場)」「LVMH子どもアート・メゾン」など。

建物はどれも素晴らしいですが、こうやって一連を見て、建設経緯を考えると、やはり

その後の使われ方の部分にどうしても目がいってしまいます。

運営母体(コミュニティ)の存在の大きさをあらためて実感した(当たり前なのですが)

一日でした。

 

写真は、とても美しくて印象的だった東松島の月浜の景色。

同じ一月の東北とは思えない、まぶしいくらいの好天でした。

 

リプランに掲載されました

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住宅雑誌「Replan 東北版」(1月21日発行)に、「森の家」が掲載されました。

今号はリノベーションやDIYの特集ですが、そのリノベーション事例の一つとして

取り上げていただきました。

 

古民家のリノベーションはなかなかレアなケースかと思いますが、求める声はたしかに

私の周りでも増えつつあります。これからもっと多くなっていくでしょうね。

 

東北の書店、コンビニや一部スーパーでもお買い求めいただけます。ぜひご覧ください。

http://www.replan.ne.jp/content/bookcart/b2tou/t47/index.php

 

モノとヒト

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山形インテリアコーディネータークラブが主催した、「365日のシンプルライフ」上映会に

昨夜見に行ってきました。前売・当日券ともに完売という盛況ぶり。

 

フィンランドの青年が、モノ一つ無い空っぽの自宅マンションで一年間実験的な暮らしを

始めるストーリーですが、自ら課した4つのルールがなかなか効いています。

今あるモノを一つずつ減らしていくのでなく、一旦すべてリセットしてから必要なモノを

一つずつ取り戻してくる、というところがミソ。

 

モノがあり過ぎて困る/モノがたくさんあるのに不幸、というのはある意味贅沢な悩みですが、

この映画は単純にモノを否定しているわけではなく、むしろモノのもつ意味や価値を高めて

(取り戻して)いるのかもしれません。

 

原題の「TAVARATAIVAS」の意味は「モノ天国」だそう。

フィンランドの何気ない日常も感じられて、面白く見ることができました。

 

オープンデスク・インターン(2015冬~春)

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井上貴詞建築設計事務所では、現在オープンデスク・インターンの受け入れを行なっています。

興味のある方は、下記メールまでお問い合わせください。

info@takashiinoue.com(井上)

 

いま進めているいくつかのプロジェクトで、模型を製作しながらいろんなプランを検討中。

気づいたら外は大雪…

 

COLON CORPO

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デザイン事務所・コロンさんの新たな拠点となるエコアパートメント COLON CORPO。

その内覧会に天童までお邪魔してきました。

 

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1日4回おこなわれた見学ツアーでは、芸工大の竹内先生のもと設計を担当した工藤くんや

オーナーである萩原さんが、賃貸アパート部分からゲストルーム、オーナー住居まで

ぐるっと案内してくれました。

 

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建物の最大の特徴は、日本初となる高断熱・高気密のエコハウス仕様の集合住宅だということ。

年間通して1台のエアコンで冷暖房が賄え、そのコストも通常の1/3ほどで済むといいます。

一戸あたりの住居は二間続きのとてもシンプルでコンパクトなもの。

家賃は共益費込みで75,000円〜77,000円ほど。駐車場は1台3,000円。

 

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やや高めの家賃ですが、冷暖房費があまりかからなかったり、デザイン家具の無料レンタルや

Wifiが無料で使えたり、建物1階にあるゲストルームが使えたり(有料)と、いろんな特典も

あります。現在、入居者募集中だそうです。

 

写真のゲストルームは、賃貸部分と同じ間取りの上、いろんなデザイン家具が置かれているため

空間を把握するにはピッタリ。家具を配置すると意外と広く感じます。体験宿泊もできるそう。

 

初市

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雪のちらつく中、山形の初市へ行ってきました。

「江戸時代から続く」とかんたんに言うけれど、改めて考えるととても尊い話に聞こえます。

数多くの出店の中でも、佐藤屋さんの前には30人近い大行列ができていました。

私も縁起物の初あめや季節の和菓子を購入。

この初市をはじめ、今年もいろんなところで市(マルシェ)が立つのが楽しみです。

 

キツツキマーク

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先日仙台の街なかを歩いていたら、偶然目についたこの看板。

飛騨高山の家具メーカー・飛騨産業が初めて東北に出したショールームでした。

まだオープンして一年も経ってないとのこと。

広いけれど落ち着いた感じのショールームには、無垢の木を活かした家具が数多く並び、

生活のシーンを想像させながら、ひとつひとつ体験できます。

 

山形の天童木工もそうですが、飛騨産業も多くのデザイナーや建築家と恊働しています。

KEN OKUYAMA CASA(山形市)にも置いてある奥山清行氏デザインのテーブルとチェアも

飛騨産業のもので、そのあまりの座り心地のよさにビックリしたのを覚えています。

 

この飛騨の家具館仙台で販売されている家具の多くは薄いウレタン塗装がかかっていますが、

実は一番人気のある商品は手間のかかるオイルフィニッシュのものだとか。

 

2015

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事務所は今日が仕事始めです。

大きな前進の年となるよう、気持ちを引き締めていきます。

 

写真は正月に訪れた、宮城県にある伊豆沼という渡り鳥の越冬地(国内最大クラス)。

どこか北欧を思わせるような寂寥感と清々しさがありました。