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第45回東北建築賞作品賞を受賞しました(NIPPONIA白鷹 源内邸)

日本建築学会東北支部が主催する第45回東北建築賞において、「NIPPONIA白鷹 源内邸」
が作品賞を受賞しました。

東北建築賞は、東北地方においてその建築文化や環境形成の向上に貢献し、地球環境
時代に相応しい優れた建築作品や研究活動、その他建築分野の重要な業績を顕彰する
ことにより東北地方における建築水準の発展に寄与し、学会と地域社会の交流を図る
ことを目的としており、1980年の第1回にはじまり2024年で第45回を数えます。

学会に所属する建築系大学の先生方を中心とした10名を超える選考委員による講評を
以下に抜粋します。

NIPPONIA 白鷹 源内邸は、既存の歴史的建造物をホテルにリノベーションした意欲作
です。旧所有者の奥山
家は、宝暦年間の初代高橋源内からはじまる豪農で、功績碑が
建立されるほど地域の発展に尽力しました。
源内邸は、約8000平米の広大な敷地内に
明治中期から大正初期頃に建てられた複数の建物で構成され、庭
木や竹林、池や石畳
など、当時の豪農の屋敷構えを遺しています。主屋、書斎、土蔵4棟の歴史的建造物を

含む計7棟を改修し、8つの客室とダイニングに用途を変更しています。改修は、便所
・風呂等の水回りや
消火設備等の新設、内壁の美装化など極めて限定的で、屋根や外
壁は補修とするなど、建物本来の魅力を最
大限に活かすよう工夫しています。外構に
は、白鷹町で明治期以降流通した凝灰岩の高畠石を多用して農村
景観を積極的に整備
し、客室に開口部を設けて竹林を望む等、周囲の景観を空間に取り込む演出も際立ち
す。改修時の地域住民との連携や協働は、源内の地域貢献とも合致し、地域史の
継承にも寄与しています。
歴史的建造物と地域固有の農村景観を踏まえた独自の滞在
空間の創造が高く評価され、東北建築賞作品賞に
推薦されました。

古民家を一棟貸しのゲストハウスや民宿にする例や、昔から古民家で営業している
旅館などはあるものの、文化財でもないただの住宅だった古民家をホテルに用途変更
して民間事業として運営していくというのは、色んな面でチャレンジングな取り組み
だと思いますが、そうした意志をしっかり汲んでいただき評価につながったのが
とても嬉しく思います。運営をおこなう(株)ukitamの皆さんや施工を手がけた那須建設
の皆さん共々、喜ばしい春のニュースとなりました。

東北建築賞についての詳細はこちら
第45回東北建築賞表彰式と2025年度 第46回東北建築賞募集について – 日本建築学会東北支部






 

 

[ 東北|山形|一級建築士事務所|井上貴詞建築設計事務所 ]

33人展 in tokyo

東京ビッグサイトで開催されたJAPAN SHOP2025内の「注目の次代空間デザイナー
33人展/U45」が無事終了しました。

最終日の前日に、山形新幹線の連結トラブルが発生した余波で、急遽仙台経由で行く
ことになりましたが、最終日に予定されていたトークラウンジと搬出作業も何とか
間に合い、その日のうちに帰ってくることができました。

初日に100部ほど用意していた事務所のブックレットも、最終日に行ったときには
跡形もなくなっていました。多くの方に見ていただけたようで嬉しいかぎりです。

お声掛けいただいたJCDの皆さま、ありがとうございました。

 

 

[ 東北|山形|一級建築士事務所|井上貴詞建築設計事務所 ]

「注目の次代空間デザイナー33人展/U45」に出展します

今月4日(火)から東京ビッグサイトで開催されるJAPAN SHOP 2025でJCD(日本商環境
デザイン協会)が主催する「注目の次代空間デザイナー33人展/U45」に今年もお声掛け
いただき、出展いたします。あわせて、最終日にはJCD主催のトークラウンジにも
登場する予定です。

45歳以下の建築家・インテリアデザイナー・プランナーなど、空間デザインを扱う
メンバーが集うまたとない機会です。
私以外はほぼ大都市圏に事務所を構えたり、大手組織を背負って立つ方々ばかりなので、
違った視点を楽しんできたいと思います。

7日(金)までの4日間の開催ですので、東京近郊の方、お近くにお越しの方は
ぜひお立ち寄りください。

詳しくはこちらから。

 

 

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春を向く

|桜桃林の家 Ⅱ|

河北の現場にて、建て主さんとクロスとタイルの最終確認。
3月末の引き渡しに向けて、ラストスパートに入ります。

3月着工予定の2件の新築住宅も、無事確認申請が下りそれぞれ施工者との調整中です。
千歳館改修設計もいよいよ佳境で、その他進行中のプロジェクトも含め、春にかけて
気合いを入れて臨む日が続きます。

河北の現場は当初北側に雪止め金物を付けていなかったのですが、数年?に一度と
いわれる今年の大雪で、農業水路も埋まるほどのあっという間のこの量。

時期が良くなったら北側屋根にも雪止め金物を付ける予定です。

 

 

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祝上棟

|肴町の家 Ⅰ・Ⅱ|

肴町の家で、二棟目の上棟式が執り行われました。
面積的には大きくはないものの、当初の目標工期が4月中旬なので、
安全第一を心がけてもらいながら、着実に進めていきます。

先日まで四方ブルーシートで覆われていた現場も、すっかり構造合板で覆われてきました。
上棟式の後も、建て主さんと仕上げサンプルを確認してもらっています。

 

 

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HOUSE OF FINN JUHL

山形座 瀧波のラウンジを使って、デザイナーの須藤くんがHOUSE OF FINN JUHLの
展示受注会を開催するというので、赤湯に行ってきました。

ちょうど瀧波の研修・メンテナンスのため一週間ほどの休館中を利用しての、特別な
予約制の展示会だったので、いつもの瀧波とはまた違った雰囲気で楽しめました。

ラウンジ横の庭には、屋根からの大量の雪が山のように積もっていて、その逆光で
黒く塗られた杉の厚板やフィン・ユールデザインの家具が際立っていました。

左手に見える「BAKER SOFA」は、一昨年オープンしたOSTERIA SINCERITAの各客室
にも一台ずつ置かれているものの色違いになります。

またシンチェリータのレストランには、1枚目の写真の奥に色違いで2脚並んでいる
「109 CHAIR」が、オープンキッチンにずらりと並び、泊まりながら食事しながら
山形県朝日町で製作されたフィン・ユールの家具を体感することができます。

東北でこれほどの数のフィン・ユール家具を一同に見たり触ったりできる機会は
なかなか無いので、とても貴重な場をつくっていただきました。

興味ある方は須藤くんに言えば、個別に相談は受けてもらえそうです。
一生ものの家具、ぜひ大事な家やお店にオススメしたいところです。

 

 

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片流れの二棟

|肴町の家 Ⅰ・Ⅱ|

肴町の現場は、平屋棟の建て方を進めています。
20坪に満たない床面積ですが、片流れ屋根で北側に向かって高くなっているので、
面積以上に広い感じを受けます。

もう一棟の2階建て棟は、サッシも入り壁の断熱工事もほぼ終わっています。
こちらも、北側に向かって屋根が高くなり、北側のハイサイドライトからところどころ
光が下りてくる点で共通しています。

 

 

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白光

|桜桃林の家Ⅱ|

河北の現場は足場も外れ、木の外観が雪景色に映えます。
隣の「桜桃林の家 Ⅰ」と並ぶと、村のような雰囲気が出ています。

寝室から縁側越しに見る、畑の白雪。
雪の舞う曇天の空ですが、電気の灯らない部屋の中に居ると眩しいくらいです。

大工の渋谷さんが一人黙々と作業中。
今回、壁の一部を丸くしています。これだけでも随分、部屋の印象が柔らかくなった
気がします。天井はラワンベニヤの短冊張り。

 

 

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春休みのインターン・オープンデスクの受入について

井上貴詞建築設計事務所では、建築を学ぶ学生のインターン・オープンデスクを
随時受け入れています。この春休み(2月~4月)もぜひお申し込みください。

私たちは、建築設計を通して地域のヒトと人をつなぎ、モノづくりのプロセスを
大事にするコトで、これからの新しい暮らしの価値を生みだしていきたいと考えています。

住宅、ホテル、オフィス等の新築・リノベーションのほか、地域づくりの活動なども
継続的におこなっています。私たちと一緒に建築設計にかかわりたい、設計事務所の
仕事を体験してみたいという学生さんからの応募をお待ちしています。

□インターン・オープンデスクについて
内容:進行中のプロジェクトの現地調査・実測、模型製作、図面作成補助のほか、
進行中の現場の見学、完成案件の見学など
期間:2週間~1ヶ月程度(応相談)
時間帯:平日9:30~17:30(応相談)
備考:学部3年生以上が望ましい

申込み・問合せ先
info(アットマーク)takashiinoue.com
株式会社井上貴詞建築設計事務所
山形県山形市小姓町1-37-2F

 

 

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<参加者募集>JIA山形地域会「建築クロストーク 向山徹氏講演会『木と土の建築』」

日本建築家協会(JIA)山形地域会が主催する講演会が来月開催されます。
現在、参加申込みを受付中です。ぜひ多くの方にご来場いただければと思います。

ゲスト講師である建築家・向山徹さんは広島に事務所を構え、岡山県立大学の
教授も務めていらっしゃいます。昨年「岩国のアトリエ」で名誉ある2024年日本
建築学会賞(作品)を受賞されました。(その前年の作品賞は山形市にあるコパル)

向山さんは東北大学建築学科の31回生で、私は51回生なので20年後輩になります。
今回向山さんと大学同期にあたる山形県庁OBの櫻井さんからのご縁もあり、向山
さんに山形まで来ていただけることになりました。

とても貴重な機会ですので、ぜひ色んな方に聞いていただければと思います。
どなたでもご参加いただけます。

「建築クロストーク 向山徹氏講演会『木と土の建築』」
日時:2025年3月14日(金) [講演会] 17時~(開場16時半)
[懇親会] 19時~
場所:[講演会] 山形市中央公民館 大会議室 定員120名
(山形市七日町1-2-39アズ七日町4階)
[懇親会] 山形グランドホテル 定員30名(3/11まで要申込み)
会費:[講演会] 無料
[懇親会] 8千円(予定)
申込み方法:下記申込みフォームからの参加登録にご協力ください。
https://forms.gle/jriSBQw3tHX8Q7wY8
席が空いていれば当日の受付も可能です。(但し懇親会は3/11まで申込必須)
主催・問合せ:公益社団法人日本建築家協会(JIA)山形地域会
((株)井上貴詞建築設計事務所内)
後援:山形県、(一社)山形県建築士会、(一社)山形県建築士事務所協会、
(一社)日本建築学会東北支部山形支所、東北大学建築学科同窓会 杜春会

「岩国のアトリエ」は、画家のアトリエと住居で、それぞれ18坪・30坪ほどという
一般の方でも身近なスケールの建築であり、建築関係の方だけでなくぜひ建築に
興味のある一般の方にも多くご参加いただければと思います。

 

 

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