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屋根裏にて

|新丁の家(古民家リノベーション)|

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害獣駆除屋さんに建物内を一回見てもらう、ということで少しの時間だけ調査に

立ち会ってきました。旅館部分の屋根裏を覗くのはこれが初めて。

手斧削りがはっきり残る構造体は割としっかりしていそうです。

 

屋根(下地)には木端葺き(こばぶき)が、壁には藁スサが見える土壁が、

それぞれ見ることができます。

長年屋根裏にたまった塵や埃の処理は今後の課題ですが、これだけの建物は

やはり後世に残さなければとあらためて屋根裏を見て実感しました。

 

 

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招待状

|神町のアトリエ|

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建て主さんからとても嬉しい招待状をいただきました。

アトリエるりち舎が完成してからそろそろ一ヶ月。

工事にかかわってくれた方々をお招きしてささやかな完成パーティを行なうそうです。

 

建て主さん手づくりの招待状、当日が楽しみです。

 

 

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さくらんぼの花

|新丁の家(古民家リノベーション)|

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新丁の家は引きつづき実測中。建て主さんご夫妻は片付けの最終局面を迎えています。

今日は、建築史がご専門の山形大学の永井先生ご一行が建物を見に来られました。

建設当時の姿がだんだん明らかになってきています。

 

先生たちが帰られてからご夫妻と縁側で談笑。

ちょうど庭のさくらんぼの花が満開でした。

どんな実をつけるのか、いまから楽しみですね。

 

 

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青の図面

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青焼きの図面とにらめっこ。今から50年以上前の図面です。

前の事務所に入社したころ数年は青焼き機を使った記憶がありますが、

その後は青焼き図面も見る機会が少なくなりました。

 

色も反転しているので見づらいところもあります。

しかもメートル法でなく尺寸法で描かれているので、読み解くのも一苦労…

せっせと現況図面を描いております。

 

 

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イメージの共有

|北の家|

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昨日は建て主さんの家で、新築住宅の打合せ。

イメージを共有するために、建て主さんの方でお持ちの雑誌を見ながら、どんな家がいいか、

どんな素材や色が好きか、いろんな話をしていきます。

 

ご夫妻やお子さんそれぞれの思いや考えをとにかくたくさん出してもらいながら、夢から

具体的なディテールまで、こういった時間やプロセスも楽しんでもらえたらと思います。

気づくと数時間はあっという間に過ぎてしまいます。

 

雑誌だけでなく、建て主さんが録りためていた住宅系TV番組の厳選したものも一緒に

見させてもらいました。

たくさんの話をお聞きし、自分なりに解釈しながら、この建て主さんにとって理想的なくらしの

形をこれから生み出していけたらと思います。

 

 

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BRUTUSに掲載されました

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雑誌「BRUTUS (ブルータス) no.822」(4月15日発売)に、「森の家」が掲載されています。

「思い立つ旅。」という特集のなかで、田舎暮らしを体験できる農家民宿として

森の家が大きく取り上げられています。

 

住宅として雑誌に載る機会がこれまで多かったですが、

農家民宿としては初めてに近いかも。

これを見て、ふらっと旅に出かけてみるのもいいですね。

 

全国の書店・コンビニ等でお買い求めいただけます。ぜひご覧ください。

http://magazineworld.jp/brutus/

 

 

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湯守の家

|新丁の家(古民家リノベーション)|

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今から350年ほど前のこと、上山の城下町の北端に新丁という町がひらかれました。

それからほどなく、新丁の賑わいのために共同浴場がつくられました。

湯守に命じられたのは藤次郎。

藤次郎は温泉の傍に屋敷をかまえ、浴場の掃除役をつとめました。

 

その後藤次郎の婿から五右衛門へ、さらに又八・半内の手へと屋敷は引き渡されることに。

それから300年、又八の名で家がつづいてきました。

江戸末期にはこの新丁の湯を利用して、大木又八旅館がはじまったとされます。

 

明治の初めに、下大湯の残湯を使って新丁下の湯ができ、元の新丁湯は上の湯となりました。

新丁上の湯は昭和40年代半ばまで町の公衆浴場として使われていましたが、その後廃止。

大木旅館は昭和50年代半ばで営業していたという話です。

 

新丁に今も残る旅館と座敷蔵の建物は、江戸末期頃のものといわれています。

この築150年といわれる建築に、心ある住まい手により今あらたな息吹が吹き込まれます。

事務所にとっては「森の家」につづく、新たな古民家リノベーション。

街中に建つ古旅館がどう生まれ変わるか。300年、150年の歴史にも敬意を払いつつ、

街にとっても失われた価値を取り戻したいと思います。

 

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大河原のサクラ

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週末、すでにサクラが満開となっている大河原町へいってきました。

昨年のオープンハウスでお世話になった作家さんや建て主さんと一緒にお花見。

大河原の家から、一目千本桜がみられる白石川まで歩いて数分です。

 

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撮影スポットの韮神堰は、早朝から人でいっぱいでした。

残雪の蔵王と白石側両岸の桜がまさに絶景です。

自然と人が長い時間をかけてつくり上げてきた景色、この季節だけの贅沢な時間です。

 

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つぼみ

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事務所から歩いて数分の馬見ヶ崎川。

天気のよい早朝に歩くととても清々しい気分になります。

 

最近大規模な河川工事が入って、溜まっていた土砂や繁茂していた雑木が一掃されました。

これだけ一律に薄く水が流れるさまは、とても人工的に見えますね。

一方で、両岸を歩いて渡れる「渡り石」が通れるようになったので便利にはなりました。

 

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河川敷は特に、朝方はまだまだ肌寒い。

川沿いの桜並木もまだつぼみです。

山形のお花見はもう少しかかりそうですね。

 

 

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ビフォーアフター

|新丁の家(古民家リノベーション)|

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同じ上山市内の郊外で、建築家・渋谷達郎さんが手がけた古民家改修のオープンハウスが

週末開催されたので、建て主さんと一緒に見学させていただきました。

つい先日の劇的ビフォーアフターでも放映された雪国の断熱気密改修物件です。

 

高畠石の玄関土間に薪ストーブの組み合わせが良かったです。

周辺も畑や蔵王山麓につながったとても環境の良い場所で、住みやすそうな印象を受けました。

昔ながらの集落を感じさせる消防ポンプ小屋も。

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新丁の家はまたガラリと環境が変わります。

城下町・温泉街・宿場町の風情をいかに活かしていくか、、

春になり、ますます胸が高鳴ります。

 

 

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