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2020

ご実家が花木農家をされている建て主さんから、啓翁桜をいただきました。
箱を開けたときはほとんどつぼみでしたが、事務所の暖気に触れているうちに
いくつかの花びらが開き始めていました。

今年は「種子」の一年として、7月に事務所を法人化し新たなスタートを切りましたが、
一方で世界はコロナ禍を生き抜かなければならない新たな日常がはじまり、慣れ親しんだ
街なかでも、当たり前の存在だった百貨店や老舗店舗の閉店など、暗いニュースが
つづきました。

先の見えにくい時代ですが、だからこそ、地域のもつさまざまなポテンシャルを信じ、
ヒト・モノ・コトの価値を引き上げる建築をより一層つくっていきたいと思います。
初心を忘れず、これからの暮らしの新たな質や価値となるようなものづくりをしていく
所存です。

今年もまた、多くの素敵な出会いがあり、多くの建て主さん・作り手の皆さんとの
協働によって、その土地ならではの建築づくりに結実することができました。
ありがとうございます。

事務所の年末年始は、12月30日(水)~来年1月4日(月)までお休みさせていただきます。
しばし英気を養い、来年の設計活動に備えたいと思います。
皆様も、良い年をお迎えください。

 

 

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聚楽

|(仮称)NIPPONIA白鷹(古民家ホテル)|

朝一の現場定例の後、いつものように皆で現場を回ります。
レストラン棟も少しずつ手が入っています。
外壁の補修にはじまり、下屋に設けるトイレの部分も始まっています。

四番目の客室棟も一階部分にいよいよ着手。
それぞれの建物の個性を活かしつつ、材料もなるべく再利用しながらつくっていきます。

各棟で浴室の仕上げ工事もはじまっています。
すべての客室がヒバ板を浴室の壁・天井に用いていて、浴槽はヒノキ製です。

フロント棟では、左官屋さんが既存の塗り壁の仕上げを除去し、あらためて下地処理
しているところです。濃い抹茶色の仕上げが施されていましたが、表面を剥くと、
中から黄土色の聚楽壁が姿を見せていました。

どの時代、何の意図で緑色に塗られてしまったのかわかりませんが、今回どの色に合わせて
いくのか、慎重に考えていきたいところです。

 

 

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オープンハウスの御礼(小白川の座敷蔵)

先週の「松尾川の家」につづき、「小白川の座敷蔵」でもオープンハウスを開催
しました。こちらは引き渡しと引っ越しが目前に迫っている中での開催だったので
一日限りの内覧会となりました。

内覧に了承いただいた建て主さんと、ご協力いただいた施工の市村工務店さんには
あらためて感謝申し上げます。

比較的坪数のある二世帯住宅の改修(しかも座敷蔵付き)だったので、断熱改修も
苦労しながらの施工となりましたが、既存の真壁造りを残しながらの改修としては
だいぶ暖かくなったのではないかと思います。

特に座敷蔵部分のない子世帯の方は、エアコン一台だけでもかなり暖かくなっていました。
今後設置予定のペレットストーブがなくても十分なほどの体感でした。

今回の改修では、外観や座敷蔵まわりはなるべく既存の意匠を踏襲したものとしており、
仕上げ材は変えているものの、デザイン的にはそのままでより良くアップグレードしています。

全容は、改修前の写真とともに、今後紹介していきたいと思います。

 

 

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「建築知識 2021年1月号」に掲載されました(hana cafe)

建築雑誌「建築知識 2021年1月号」(2020年12月19日発売)に、「hana cafe」が
掲載されました。

「世界一やさしい カフェの作り方」という特集の中で、全国の居心地のよい小さなカフェの
設計事例として、東北では唯一取り上げていただいています。

小さなカフェといっても様々な業態があり、さらにはテイクアウトや通信販売など最近の販路
拡大方法、家具・食器・照明・音響・植物の取り入れ方など老若男女に親しまれるカフェの
ノウハウについて、空間づくりのポイントとカフェ開業の基礎知識が詰め込まれた内容になって
います。

将来カフェを開業したいと思っている方、店舗設計を行なう建築のプロの両方にとって参考に
なる誌面構成となっています。

全国の書店のほか、ネットでもお買い求めいただけます。ぜひご覧ください。
X-Knowledge | 建築知識21/01 世界一やさしいカフェの作り方

 

 

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「Discover Japan」「CREA Traveller」に紹介されています

雑誌「Discover Japan 2021年1月号」(2020年12月4日発売)に、「山形座 瀧波」が
紹介されています。

今号は「温泉と酒。」という特集ですが、「クリエイターがとっておきの湯、教えます!」
の中で小山薫堂さんと小倉ヒラクさん(6人のクリエイターのうち2人も!)から、この冬
訪れたい温泉(宿)として、「山形座 瀧波」を取り上げていただいています。

雑誌「CREA Traveller 2021 winter」(2020年12月4日発売)に、「(仮称)NIPPONIA白鷹」
が紹介されています。

「HOTEL 進化する世界のホテル」という特集の中で、「気になるニューオープン」として
2021年春開業予定で現在改修工事中の「NIPPONIA 白鷹 旧奥山邸(仮)」を事例の一つと
して取り上げて頂いています。

ともに、全国の書店のほか、ネットでもお買い求めいただけます。ぜひご覧ください。

12/4発売 Discover Japan最新号「温泉と酒。」 | Discover Japan|ディスカバー・ジャパンー日本の魅力再発見ー (discoverjapan-web.com)

CREA Traveller 2021年冬号 進化する世界のホテル (bunshun.jp)

 

 

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水墨画

|松尾川の家(戸建てリノベ)|

松尾川の家も本日無事お引き渡しです。
山形にも一気に寒波が押し寄せてきて、あっという間に雪化粧です。
水墨画のようなこの景色を、薪ストーブの火とともに楽しめる家になればと
願うばかりです。

 

 

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オープンハウスの御礼(松尾川の家)

二日間にわたる松尾川の家のオープンハウスも盛況のうちに無事終えることができました。
ご厚意でこの場を提供してくださった建て主さん、エンドーの工事と立て続けに驚異的な
仕上がりを見せてくださった加藤建築の皆様、そしてご来場いただいた見学者の皆様、
あらためて御礼申し上げます。

二日目は一時雪が降りしきる場面もありましたが、この広間からの松尾川の景色に
雪が加わって、実に絵画のような幻想的な風景を見せてくれました。

二日間とも、朝から夕方まで代る代る訪れる見学者の方々に、ほぼノンストップで
建物の説明や家づくりの話をさせていただいていたので、終わる頃にはさすがに膝が
笑っているようでした。しかしながら実際に設計した空間を体感していただける貴重な
機会なので、やはりオープンハウスは欠かせません。

外は0~3℃程度のところ、家の中はエアコン一台で20℃近い室温を保っていました。
建具や壁の少ないほぼワンルームのような造りでもあり、30坪ほどの家全体が、
リビングのエアコン一台でここまで暖かくできるということを、来場された方には
身をもって体感していただけたかと思います。しっかり断熱改修した甲斐がありました。

オープンハウスに来場できなかった方のために、何枚か写真をお見せします。
竣工写真の撮影は近々行ないたいと考えています。

 

 

 

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蔵とともにある

|小白川の座敷蔵(戸建てリノベ)|

小白川のオープンハウスまであと一週間。
現場内も全容が見えてきました。
座敷蔵の姿を一望できる親世帯のダイニングキッチンには手すりも設置済み。

ちょうど左官屋さんが漆喰を塗っているところでした。
天井はラワンベニヤです。

子世帯のリビングダイニングキッチン。
太鼓張りの障子もついて、柔らかな光の印象です。
親世帯のシックな階段に対して、こちらは薄いグレー色の鉄骨階段。

東面の外観ですが、あくまで外は以前の建物のデザインを踏襲したものになっています。
屋根は再塗装、外壁は同色のリシン仕上げ、開口部はすべて樹脂サッシに入れ替えましたが
サッシ色は以前と同色です。2階には洗面所から出られる小さなデッキテラスを新設しています。

 

 

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雪間近

|(仮称)NIPPONIA白鷹(古民家ホテル)|

白鷹の現場、雪の気配もすぐそこまで迫っている気がします。
西山もうっすら白く染まり始めています。

蔵の外壁の補修や蔵戸まわりの修復が各所でおこなわれています。
下地段階から土を塗り重ねていく方法は手間もお金もかかり過ぎるので、下地の
崩落部分はモルタルで塗り固めています。

蔵の外壁や窓を、風や雪から守るための鞘堂が半分くらい朽ち果てていたので、
同じような材料で差し替え、ウッドロングエコで古色に仕上げています。

離れ蔵の洗面所部分ができてきました。壁や天井で使用している杉板は、敷地内の
各建物で内部解体時に出てきたものを再利用しています。

着々と、一棟ずつ完成に向けて仕上げが進められています。
吹抜蔵は高窓からやさしい光が射し込んできます。

 

 

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川音

|松尾川の家(戸建てリノベ)|

蔵王半郷の現場、今週末のオープンハウスを控え、急ピッチで仕上げが進められています。
プラスター塗りの内壁も落ち着いた風合いです。

おかげさまで、土日ともほぼ予約が埋まっている状況です。
お申し込みいただいた皆様には、蔵王山麓の自然に抱かれた敷地環境を体感して
いただければと思います。

 

 

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