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原寸大

|山の口|

改修現場の定例打合せ。
建て主さん自ら、キッチンまわりの原寸大をテープで貼って確認。
一つ一つ試しながら、進めていきます。

 

 

[ 東北|山形|一級建築士事務所|井上貴詞建築設計事務所 ]

見世

|十一屋本店|

建物の外観がいよいよ街なかに現れました。
旧大沼百貨店、シティタワー山形七日町、オワゾブルー山形、そして十一屋本店。
新たなまちの顔となるべく、準備はこれから本格化していきます。

内部もだいぶ仕上げが進んできました。
レストランの天井は、杉の小幅板風羽目板を緩く弧を描いて張っています。

 

 

[ 東北|山形|一級建築士事務所|井上貴詞建築設計事務所 ]

<お知らせ>オープンハウスを開催します(あさひの家)

山形市にて新築工事をすすめていた「あさひの家」の完成にあわせ、完成内覧会を開催します。
敷地は山形県庁裏の閑静な住宅街の中にあります。
音楽室が併設された木造2階建ての50坪ほどで、省エネ性能を高めた住まいです。

時間指定の事前申込制となります。家づくりや建築に興味のある方(建築関係者・学生も可)
はお気軽にお申し込みください。

[あさひの家 オープンハウス]
日時:2023年10月8日(日)10時~17時、10月9日(月・祝) 10時〜16時
場所:山形県山形市あさひ町(詳しい場所は申込時にご案内します)
(駐車場は限りがあるためなるべく乗り合いでお越しください)
申込方法:メールにて、住所、氏名、参加人数、希望日時、連絡先(電話)を明記の上、
info@takashiinoue.comまでお申し込み下さい。
申込期限:前日まで
備考:・見学時間は一組およそ30分〜1時間ほどを予定
(同時間帯に二組が重なる場合あり)
・見学時には備え付けの手袋(使い回しはしません)やスリッパを着用していただきます
・敷地内での飲食、喫煙、トイレ等の使用は不可とします
・参加者への営業等はありませんので、お気軽にお越しください

主催・設計監理:株式会社井上貴詞建築設計事務所
施工:株式会社高木

[省エネ性能]
UA値= 0.28W/㎡K
(Q値=1.05W/㎡K)
C値 = ㎠/㎡
暖房負荷:30.6kWh/㎡
屋根断熱:高性能GW16K 300mm
外壁断熱:高性能GW24K 105mm(充填)+16K 100mm(付加)
基礎断熱:PSF100mm
開口部:木製サッシ・樹脂サッシ

お問い合わせ:株式会社井上貴詞建築設計事務所
山形県山形市小姓町1-37-2F
tel 023-665-4865
http://takashiinoue.com/
info@takashiinoue.com

 

2週続けての住宅のオープンハウスになります。
どなた様もお気軽にお越しください。

 

 

[ 東北|山形|一級建築士事務所|井上貴詞建築設計事務所 ]

オープンハウス月間、まもなく始まります

|桜桃林の家|

今週末から、毎週オープンハウスが開催される予定です。
まず今週は河北町にて「桜桃林の家」の内覧会。

すでに予約も埋まってきており、今のところの空き状況は

9月30日(土) 13時、14時
10月1日(日) 14時以降

が比較的空いております。

それ以外の時間帯でも相談に乗れる場合もありますので、
お早めにお問い合わせください。

 

 

[ 東北|山形|一級建築士事務所|井上貴詞建築設計事務所 ]

山形建築ツアー(庄内町編)

庄内町に新しい図書館がオープンするということで、オープン前にちらっと覗かせていただける
ことになり、事務所スタッフやインターンの学生さん共々、皆で庄内町に行ってきました。

アテンドいただいたSさんには感謝しかありません。
せっかく庄内町まで行くので、町内にある現代建築も見て回ろうと思いました。

手前が新しい町立図書館(2023年第一期竣工、設計:シーラカンスK&H)。屋根が
二段構成になっていて思った以上に軒先が低く、外壁も周りの建物に合わせたのか
渋い色合いですでに町なかに馴染んでいます。

奥に見える内藤秀因水彩記念館(1992年竣工、設計:本間利雄設計事務所)も第二期
工事で改修され、図書館と接続されるようです。

図書館の目の前にある、巨大なキャノピーが印象的な庄内町役場(2021年竣工、設計:
香山壽夫建築研究所)。本間利雄氏とも親交の深かった香山氏がプロポーザルで
勝ち取ったこの仕事、雪国の建築的要素「雁木」が超巨大化してロビー自体を覆った
ようにも見えます。

無骨な印象の外観に対して、内部は思ったよりも木質化され、優しい印象を受けます。
床のフローリング、天井のルーバー、家具や階段の段板も木で統一されているのと、
2層吹き抜けのカーテンウォール(ガラス面)のマリオン(方立)に集成材が使われて
いるのが大きな格子状にも見えて、なおさら柔らかなイメージを持たせてくれます。

最上階の議場も品のある木製家具でしっかりつくられ、ハイサイドライトも含めて
複雑な形状の天井も明るく仕上げられていました。

役場、図書館と、町の中心がここ数年で一気に様変わりした形になります。

次は町役場から1kmも離れていないものの田圃の中にポツンと建つ、町の文化創造館へ。
響ホール(1999年竣工、設計:山下設計東北支社、音響設計協力:永田音響設計)は
約560席の大ホールと約200席の小ホールをもつ町民ホールです。

四方が開かれたロケーションなので、小ホール越しにも外が見通せて開放感があります。
この日は何も使われていなかったので、中にも入れず勿体ない感じ。

大ホールのホワイエ部分。500席規模のホールの共用部として適度な大きさです。
築後20数年経っていますが、あまりくたびれた感じはなく、キレイに維持されています。

2階の廊下は曇り空でもトップライトから光が降り注ぐ、町民ギャラリーのようですが、
特に展示もなく、こちらも勿体ない印象。

おそらく晴れた日には月山が見えるであろう2階の喫茶コーナーは、コロナ対策の
名残なのか、施錠されて入れず残念。

続いて、少し町場に戻って、庄内町ギャラリー温泉「町湯」(2014年竣工、設計:
設計・計画高谷時彦事務所)へ。東北建築賞作品賞(日本建築学会東北支部)も受賞
している良作建築です。

想像した以上に町中にあるため、駐車場に囲まれた環境となっています。
そんな中でも、伸びやかな屋根の水平線がこの場所の独自性を保持しています。

この建物の最大の特徴は、「土縁ギャラリー」と呼ばれる町家の通り庭をイメージした
ギャラリー付き休憩所。壁面にあるギャラリーボックスは企画ごとに様々な作家の
展示が行なわれるようですが、行ったときはちょうど展示の入れ替えのタイミングで
空の状態。休憩所は当初床座だったようですが、現在は椅子テーブル式となっています。

運営は町から民間に移行したようで、物や掲示がだいぶ増えているようですが、
建築の骨格やコンセプトはそのまま感じることができます。

テナントにラーメン屋が入ったり、座敷を平日はコワーキングスペースにも使えたり、
日々進化していく様子が見られました。

町湯から少しだけ移動して、JR余目駅の目の前。
庄内町新産業創造館クラッセ(2014年竣工、設計:羽田設計事務所)もまた、東北建築賞
作品賞を受賞しているリノベーション事例です。

元は90年ほど前に建てられた農協倉庫で、日本有数の稲作地帯である庄内平野を象徴する
米蔵として、日本一の規模を誇る建物です。葺き替えられた白い瓦屋根は、元々倉庫の
温度を低く抑えるための工夫であり、大屋根が全面覆われる様は圧巻です。

パン屋や土産物処、フレッシュジュース店など、いくつかのお店が入り賑やかな印象も
ある一方、メインの飲食テナントが抜けた場所はフリースペースとして開放されていました。

ツアーの最後は、庄内町と隣接する旧平田町(現・酒田市)に建つひらたタウンセンター
(2002年竣工、設計:富永譲+フォルムシステム設計研究所)へ。
せんだいメディアテークと同じく2003年度日本建築学会賞(作品)を受賞した建築です。

徹底して低く抑えられたスカイラインと、それに合うようになだらかに広がったランド
スケープがこの庄内の風景に透けるように同化しているのがアプローチからもわかります。

90年代から00年代の雰囲気もありつつ、この周囲ではあまり見ないモダンな空間の中、
一人で本を読んでいたりグループで談笑している女性達が居たり、思った以上に
自然に日常を過ごしている人の姿が見られ、とても好感の持てる空気感がありました。

2層吹き抜けの部分も多く細かいディテールも美しいのですが、公共施設にしては
かなり低めに天井高を抑えているところも多く、そのヒューマンスケールが内包されて
いることで居心地の良さにも繋がっているようでした。

 

館内では彫刻家・峯田義郎氏の作品も見られます。
外の庄内平野がガラスに反射して広がりを生むのも素敵です。

200席ほどのホールと図書館、展示ギャラリーなどが設けられ、健康福祉センター、
社会福祉協議会、商工会なども共存しています。

そのためか、老若男女さまざまな年代の方が思い思いに居場所を見つけているという
状況が築かれていました。地域の規模にも丁度よいスケール感なのかもしれません。

派手さも奇抜さもなく、看板がなければむしろ周囲の建物に埋もれてしまいそうなほどの
主張を抑えた外観です。それがかえって、周辺環境である庄内平野の水平性や
田園風景を強調させていたようにも思います。

少し小雨交じりの天気の中ではありましたが、一つの小さな町で優れた現代建築がここまで
いくつも見られる庄内町(+旧平田町)は、県内でもなかなかの建築王国といえるかも
しれません。良質な建築を見るだけでも、いろんな学びが得られます。
こうした建築ツアーを、各地でもっとしていきたいですね。

 

 

[ 東北|山形|一級建築士事務所|井上貴詞建築設計事務所 ]

<お知らせ>オープンハウスを開催します(桜桃林の家)

河北町にて新築工事をすすめていた「桜桃林の家」の完成にあわせ、完成内覧会を開催します。
敷地は桜堤がつづく寒河江川のすぐ近く、さくらんぼ畑に囲まれた場所です。
五角形プランが特徴的な建物は木造2階建ての30坪ほどで、省エネ性能を高めた住まいです。

時間指定の事前申込制となります。家づくりや建築に興味のある方(建築関係者・学生も可)
はお気軽にお申し込みください。

[桜桃林の家 オープンハウス]
日時:2023年9月30日(土)10時~17時、10月1日(日) 10時〜16時
場所:山形県西村山郡河北町溝延(詳しい場所は申込時にご案内します)
(駐車場は限りがあるためなるべく乗り合いでお越しください)
申込方法:メールにて、住所、氏名、参加人数、希望日時、連絡先(電話)を明記の上、
info@takashiinoue.comまでお申し込み下さい。
申込期限:前日まで
備考:・見学時間は一組およそ30分〜1時間ほどを予定
(同時間帯に二組が重なる場合あり)
・見学時には備え付けの手袋(使い回しはしません)やスリッパを着用していただきます
・敷地内での飲食、喫煙、トイレ等の使用は不可とします
・参加者への営業等はありませんので、お気軽にお越しください

主催・設計監理:株式会社井上貴詞建築設計事務所
施工:株式会社高木

[省エネ性能]
UA値= 0.36W/㎡K
(Q値=1.38W/㎡K)
C値 = 0.2㎠/㎡
暖房負荷:65.6kWh/㎡
屋根断熱:高性能GW16K 300mm
外壁断熱:高性能GW24K 105mm(充填)+16K 50mm(付加)
基礎断熱:PSF50mm
開口部:樹脂サッシ

お問い合わせ:株式会社井上貴詞建築設計事務所
山形県山形市小姓町1-37-2F
tel 023-665-4865
http://takashiinoue.com/
info@takashiinoue.com

 

久しぶりの住宅のオープンハウスになります。
どなた様もお気軽にお越しください。

 

 

[ 東北|山形|一級建築士事務所|井上貴詞建築設計事務所 ]

時の小屋

|Hutte Jaren|

蔵王の山荘改修の現場。足場も取れて、外観が再び現れました。
いまは階段周りの造り替えをおこなっています。

内部は木工事もほぼ終盤。ダイニングカウンターは表面を少し研磨して、再塗装。
オリジナルの形状を尊重しながら、現代に添うように直していきます。

 

 

[ 東北|山形|一級建築士事務所|井上貴詞建築設計事務所 ]

《予告》オープンハウスを連続で開催します

今年5月に開催した「月日坊開き(志鎌康平写真スタジオ内覧会)」以来となるオープンハウスを10月頭から3~4週連続で開催します。
住宅のオープンハウスは2月に米沢で行なった「座頭町通の家オープンハウス」以来となり久々です。

まず初めは河北町の「桜桃林の家」から。
その後、山形市の「あさひの家」「譲川の家」「Hutte Jaren」と毎週末の開催が続く予定です。

各オープンハウスの案内は、詳細が決まり次第、順次ウェブサイト等でアップしていきます。
どの家もそれぞれ異なるコンセプトのもと、立つ土地も周りの環境も違って特徴的です。
ぜひお時間あれば毎週でもご来場ください。

家づくりをお考えの方、建築が好きな方、どなたでもご覧いただけます。
10月は毎週のようにオープンハウスが続きます。
この機会をどうぞお見逃しなく、ご予定を空けておいていただければと思います。


「桜桃林の家」


「あさひの家」


「譲川の家」


「Hutte Jaren」

 

 

[ 東北|山形|一級建築士事務所|井上貴詞建築設計事務所 ]

五角の回廊

|桜桃林の家|

河北町の現場は、内装のクロスも張り終わって、陰影がよく伝わるように
なりました。階段も塗装済です。

1階部分は主寝室を中心に回廊がぐるりと回るプラン。
回廊は2階床下地が現しとなって、高めの天井となっています。

仕上げもほぼ終わり、床の養生を外すと全体がわかるようになります。
収納のラワンベニヤがアクセントとして効いています。

 

 

[ 東北|山形|一級建築士事務所|井上貴詞建築設計事務所 ]

楽器のような

|あさひの家|

あさひ町の現場も、内部工事が進んでいます。
土間玄関の左手は、音楽室の入り口です。

ダイニングキッチンの吹き抜け部分。
天井は南の開口に向かって弧を描きます。

ダイニングからリビング、玄関までの見返し。
隣り合う室同士が少しずつズレたり閉じたりしながら、数珠つなぎになっています。

 

 

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