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ハイサイド

|肴町の家 Ⅰ・Ⅱ|

肴町の現場、平屋棟は外壁まわりが露わになりました。
すぐ南側に隣家が建つロケーションですが、割と日射が入ってきています。

南からの採光があまり期待できなかった分、片流れ屋根の北側上部にハイサイド
ライトを設けていますが、実際見るとけっこうな明かりが期待できそうです。

こちらは2階建て棟。片流れ屋根で軒を大きく伸ばしています。
2層分の木製サッシで南だけでも十分な採光がとれそうです。(ここの南隣地は畑)

こちらにも北側上部にハイサイドライトを設けました。
足場がとれて南北からの光がどうリビングに現れてくるか楽しみです。

 

 

[ 東北|山形|一級建築士事務所|井上貴詞建築設計事務所 ]

「 」

|東原町の家|

山形市内の現場、車だと事務所からものの1~2分で着いてしまうほどご近所です。
遣り方の確認を終え、基礎工事が進みます。

お隣の敷地とは2つのL型が噛み合わさったような土地形状になっていますが、
東面と南面からうまく光を取り入れるように考えながら建物の配置を設定しています。

 

 

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検査day

|桜桃林の家Ⅱ|

河北の現場は施主検査に設計事務所検査、完了検査が立て続けに行なわれ、
あとは引き渡しを待つばかり。

今回ところどころに設けたアールの壁が、部屋の印象を思いのほか
和らげています。小さなカフェのようにも見えますが、あくまで住宅です。

 

 

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春を告げる風

|東原町の家|

山形市内で新築住宅の現場が始まります。
利便性の高い街なかの敷地ながら、もみじ公園も近く千歳山への眺望も得られる
好立地でもあります。
春を感じさせる風が吹きそよぐ中の地鎮祭でした。

 

 

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柔らかな光

|桜桃林の家Ⅱ|

河北の現場も竣工まで残りわずか。
内壁の仕上げは漆喰調クロスですが、土壁のような柔らかな色味のあるものを選んだ
ので、家全体がとても落ち着いて見えます。

白い壁も悪くないですが、このくらいの色味があっても暗くは感じないのでオススメです。

寝室から縁側越しの畑の風景。
縁側との間には框戸で仕切られるので、畑の方からの柔らかな光が
寝室にもぼんやりと入ってきて明るく感じます。

 

 

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第45回東北建築賞作品賞を受賞しました(NIPPONIA白鷹 源内邸)

日本建築学会東北支部が主催する第45回東北建築賞において、「NIPPONIA白鷹 源内邸」
が作品賞を受賞しました。

東北建築賞は、東北地方においてその建築文化や環境形成の向上に貢献し、地球環境
時代に相応しい優れた建築作品や研究活動、その他建築分野の重要な業績を顕彰する
ことにより東北地方における建築水準の発展に寄与し、学会と地域社会の交流を図る
ことを目的としており、1980年の第1回にはじまり2024年で第45回を数えます。

学会に所属する建築系大学の先生方を中心とした10名を超える選考委員による講評を
以下に抜粋します。

NIPPONIA 白鷹 源内邸は、既存の歴史的建造物をホテルにリノベーションした意欲作
です。旧所有者の奥山
家は、宝暦年間の初代高橋源内からはじまる豪農で、功績碑が
建立されるほど地域の発展に尽力しました。
源内邸は、約8000平米の広大な敷地内に
明治中期から大正初期頃に建てられた複数の建物で構成され、庭
木や竹林、池や石畳
など、当時の豪農の屋敷構えを遺しています。主屋、書斎、土蔵4棟の歴史的建造物を

含む計7棟を改修し、8つの客室とダイニングに用途を変更しています。改修は、便所
・風呂等の水回りや
消火設備等の新設、内壁の美装化など極めて限定的で、屋根や外
壁は補修とするなど、建物本来の魅力を最
大限に活かすよう工夫しています。外構に
は、白鷹町で明治期以降流通した凝灰岩の高畠石を多用して農村
景観を積極的に整備
し、客室に開口部を設けて竹林を望む等、周囲の景観を空間に取り込む演出も際立ち
す。改修時の地域住民との連携や協働は、源内の地域貢献とも合致し、地域史の
継承にも寄与しています。
歴史的建造物と地域固有の農村景観を踏まえた独自の滞在
空間の創造が高く評価され、東北建築賞作品賞に
推薦されました。

古民家を一棟貸しのゲストハウスや民宿にする例や、昔から古民家で営業している
旅館などはあるものの、文化財でもないただの住宅だった古民家をホテルに用途変更
して民間事業として運営していくというのは、色んな面でチャレンジングな取り組み
だと思いますが、そうした意志をしっかり汲んでいただき評価につながったのが
とても嬉しく思います。運営をおこなう(株)ukitamの皆さんや施工を手がけた那須建設
の皆さん共々、喜ばしい春のニュースとなりました。

東北建築賞についての詳細はこちら
第45回東北建築賞表彰式と2025年度 第46回東北建築賞募集について – 日本建築学会東北支部






 

 

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木と土の建築

JIA山形地域会が主催で先日来ご案内していた、広島の建築家・向山徹氏の講演会が無事
開催されました。向山さんは元々東北大の建築学科を卒業され、大手ゼネコン設計部に
所属後広島に移られ、そこで独立し現在は岡山県立大学の教授も務められています。

向山さんが手がけた「岩国のアトリエ」が昨年の日本建築学会賞(作品)を受賞された
ことを受け、向山さんと大学同期だった方(山形在住)とのご縁もあり、このたび山形
までお出でいただき講演をしていただきました。

この日は80名ほどの参加者で、東北大の先生やOBの方など、県外からも大勢集まって
いただき山形地域会にとっても非常に意義のある会となりました。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございます。

せっかく広島から来ていただくのに、あまり山形を体験することなく帰ってしまうのでは
申し訳ないということもあり、向山さんからのリクエストも伺った上で、山形県内の
古今の建築を見て回るツアーを講演会前と翌日・翌々日に計画しました。

歴史研究室ご出身の向山さんと初日(講演前)に訪れたのは、白鷹町の深山観音。
正式名称は「観音寺観音堂」。国指定重要文化財となっている、室町時代に建て
られた阿弥陀堂です。お堂の周りにはかなりの残雪があり、恐る恐る雪を踏みしめ
ながらの参拝でしたが、杉木立に囲まれた閑かな周辺環境も含めてこの時期
ならではの風情も感じてもらえたかなと思います。

講演会翌日は一路、鶴岡へ。国宝にもなっている羽黒山五重塔まで行ってきました。

こちらもまだまだ雪の多い中でしたが、近くの観光センターで長靴とストックを
借りられたのが心強かったです。五重塔は昨年屋根修繕を終えたばかりで、
杉の大木が林立する中、聳える圧倒的なその姿をじっくり見てきました。

その後、鶴岡市街地に行く道中に松ヶ丘開墾場の蚕室群に寄り、市街地では荘銀タクト
鶴岡と藩校・致道館を見て回りましたが、ここでタイムアップ。庄内は他にも多くの
建築がありますが、一つ一つじっくり見ていくと、一日で回れる数は限られますね。
それでも十分満足感のある建築旅でした。

最終日は渋谷地域会長にバトンタッチとなり、山形市内でコパルや松尾観音を見て
回ったそうです。(松尾観音は「松尾川の家」の近く)

 

 

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33人展 in tokyo

東京ビッグサイトで開催されたJAPAN SHOP2025内の「注目の次代空間デザイナー
33人展/U45」が無事終了しました。

最終日の前日に、山形新幹線の連結トラブルが発生した余波で、急遽仙台経由で行く
ことになりましたが、最終日に予定されていたトークラウンジと搬出作業も何とか
間に合い、その日のうちに帰ってくることができました。

初日に100部ほど用意していた事務所のブックレットも、最終日に行ったときには
跡形もなくなっていました。多くの方に見ていただけたようで嬉しいかぎりです。

お声掛けいただいたJCDの皆さま、ありがとうございました。

 

 

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「注目の次代空間デザイナー33人展/U45」に出展します

今月4日(火)から東京ビッグサイトで開催されるJAPAN SHOP 2025でJCD(日本商環境
デザイン協会)が主催する「注目の次代空間デザイナー33人展/U45」に今年もお声掛け
いただき、出展いたします。あわせて、最終日にはJCD主催のトークラウンジにも
登場する予定です。

45歳以下の建築家・インテリアデザイナー・プランナーなど、空間デザインを扱う
メンバーが集うまたとない機会です。
私以外はほぼ大都市圏に事務所を構えたり、大手組織を背負って立つ方々ばかりなので、
違った視点を楽しんできたいと思います。

7日(金)までの4日間の開催ですので、東京近郊の方、お近くにお越しの方は
ぜひお立ち寄りください。

詳しくはこちらから。

 

 

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