2016.11.13
群馬へ
来年携わることになるプロジェクトの現場を見るために、群馬県桐生市まで行ってきました。
群馬は初めてということもあり、せっかくの機会なので近場の高崎市にも。
駆け足で訪れたのは「旧井上房一郎邸」。高崎市美術館の敷地内にあります。
建築家アントニン・レーモンド(1888-1976)の自宅兼事務所である「笄町の自邸」を
写したレーモンド公認の建物であり、オリジナルの建物が失われた今となってはとても
貴重な遺構といえます。
高崎市には、私の大学の5コ上の先輩でありその活躍が全国でも知られる建築家・藤野高志さんの
事務所「天神山のアトリエ」があります。
ちょうど群馬に行った日に、東京からその「天神山のアトリエ」等を藤野さんの解説付きで見学する
建築ツアーのご一行が来ているというので、私たちもその傍らでちょこっと話を聞かせてもらいました。
コンクリート壁で囲われた事務所内の天井はとても高く、屋根はすべてガラス天井。
床は所々隆起のある三和土仕上げで、何本かの樹木が室内ながらとても大きく育ち、
その木漏れ日の下で作業するという、内と外が曖昧な空間です。
写真ではわからなかった植物(ユーカリ?)の放つ香りが印象的で、より外部環境の
色合いが強かったように思います。とても面白い空間体験でした。
藤野さんとは10年以上前に、カグラグミという活動でご一緒して以来の再会でした。
当時は私もまだ修士2年、藤野さんも福島の芳賀沼さんのところで修業中。
群馬を訪れる機会も今後増えていきそうなので、ぜひ群馬の人たちともつながって
いけたらと思います。
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