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ましこ

群馬からの帰り道、栃木の益子へ寄ってきました。
初めて訪れた「益子参考館」。
近現代の日本を代表する陶芸家・濱田庄司が自ら参考にした古今東西の品々を
広く一般の人々にも参考にしてほしいと開設した美術館は、実際に彼が生活の場・
製作の場として使っていた敷地建物が開放・活用されていて、とても愛に溢れた
場所でした。

この大きな古民家も彼のお気に入りの蒐集品のひとつ。
移築した際に自身で一部改装もしているということで、単なる古民家とは違った
モダンさも感じられる不思議な魅力の建物です。
喫茶スペースも併設されていて、猛暑の観覧にはとても有り難い場所。

工房の窓の先には、緩くカーブした緑のアプローチ。
外の暑さを忘れてしまいそうな景色です。

益子を発つ前に、2年前にできた「道の駅ましこ」へ。
昨年度のJIA日本建築大賞を受賞した建物。設計はマウントフジアーキテクツスタジオ。

シンプルな山の形をした地場産材活用の木造架構の重なりが、おおらかで多様な
内部空間を生み出していました。
南北に大きなガラスの妻面を見せているので、北側の緑地に開けた方はとても
気持ちがよいのに対し、駐車場に開けた南側は軒こそ出てはいるもののほとんどの
ガラス面が遮光スクリーンで覆われる形となり、とても考えさせられました。

連日の暑さと日射しが余計にそう感じさせたのかもしれません。
この日は祝日ということもあってか多くの人で産直もレストランも賑わっていました。
別の季節にもまた行ってみたいところです。

 

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