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いのちの庭

用事があって、七日町の長門屋さんに行ったのですが、ちょうど山形ビエンナーレの
期間中で、店の敷地内にある「ひなた蔵」と「塗蔵」での展示を見てきました。

「ひなた蔵」では浅野友理子さんによる作品展示。
浅野友理子「草木往来」 | みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2022 (tuad.ac.jp)
浅野さんは数年前「湯守の旅籠」の内覧会イベントの際に展示していただきましたが、
その作品は古民家の空間によく馴染む気がしています。

ビエンナーレのテーマが「山のかたち、いのちの形」ということですが、地域の植物を
取り上げた浅野さんの作品と、中心街にあって貴重な緑の庭を残す長門屋さんの土地と
歴史的建物、いのちのつながりを想う長門屋の生業とが見事につながり合って素敵な
展示となっています。とても良いです。

床に置かれた桜の材木は、元々長門屋さんがオリジナルで製作している数珠の
材料だったものだそうで、いくつもの草木が丁寧に描かれていました。

蔵を出ると目の前には生命力溢れる庭の木々たち。
一転、「塗蔵」では暗くひんやりとした土蔵の闇の中に、二つの写真家の
作品が静かに浮かび上がります。

長門屋さんの敷地奥に入れる貴重な機会なので、お時間のある方はぜひ足を運んで
みてください。

 

 

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