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宿る米沢

2022年度から山形大学の建築デザイン学科が、拠点を本格的に米沢キャンパスに
移転しており、例年山形市の小白川キャンパスで行なっていた3年生の授業も
米沢で行なうことになりました。

私が担当する3年後期の設計課題の対象敷地も、やはり米沢を題材にした方がよい
ということで、「米沢のまちなかの宿」をテーマに、学生それぞれが米沢の街を
自分で歩いてみて、見つけてきた気になる土地で宿の設計提案をしてもらいました。

学内の講評会はすでに2月に終えていたのですが、せっかく製作した各自の力作を
米沢の地域の人たちにも見てもらいたいと思い、学外発表会をこのたび開催しました。

米沢市の「東町ポスト」にて、米沢のこれからを熱く考えている皆さんをお招きし、
受講した学生8名全員が参加してプレゼンをおこないました。

「武者道」「上杉神社参道」「ふみきり横丁」など、米沢に残る魅力的な資源に
学生ならではの新たな視点を加えながら、その場所の価値をふたたび掘り起こすような
提案で、地元ならではの視点での批評を受けることで、それぞれが学内とは違った視点からの
可能性を考えさせられる会となりました。

貴重な機会をつくっていただいた米沢のまちづくり会社・ウコギ社のメンバーはじめ
米沢の皆さんにはとても感謝しております。

 

 

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