2015.09.05
神町station
東根での打合せの帰りに、気になっていた神町駅に立ち寄ってみました。
JIMMACHI STATIONの文字が印象的です。
戦後間もない昭和22年に連合軍によって改築された大きな木造駅舎です。
いまは無人駅となっていて、一見外からはわかりませんが中に入ると明かり窓のある
天井の高い空間が広がっています。
柱に刻まれた手斧痕のような模様も残されています。
ところどころに西洋建築っぽさが顔をのぞかせます。
駅舎の中央部分は大きな片流れ屋根ですが、両端は緩い勾配の切妻屋根になっています。
外部の傷みは激しいものの、約70年前の意匠はそのまま。
今となっては時代を物語る貴重な遺構といえますが、それが実にそれとなしに
日常風景のなかに残されているのが山形の面白いところですね。
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