2015.04.06
土と生きる
このたび日本建築家協会に入会しまして、初めてとなる総会に参加してきました。
「個」の力だけではなかなか及ばないところも、同じような志を持った同業者の「チーム」
の力を活かして、これからの建築家という職能を、社会の中で責任ある存在として先輩方と
一緒に広げていければと思っています。
総会につづいて、日本を代表する左官職人・挟土(はさど)秀平さんの講演会でした。
雑誌等で拝見する以上にパワフルな話の数々。
なるべくその土地の土をつかって、職人の手で、職人・設計者そして建て主が対等に
意見を交わせる関係性を築きながら、その土地の歴史的文脈にも敬意を払いながら
その時代にできる最高のものをつくっていく様はまさに理想の姿に見えました。
会場は築後100年を数える文翔館の議場ホール。
ここも30年前の復原工事には、世に名高い山形県内の左官職人技術を再結集して
改修がおこなわれた歴史があります。
この日の聴衆には、地元の職人さんたちの姿も多く見受けられました。
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