2016.02.08
思い出をつみあげる
|神町のアトリエ|
いよいよ壁の仕上げに入っていきます。
建て主さんの「ゴチャゴチャした小屋がいい」というオーダーを受けて、今回挑戦するのは
「木っ端材の乱張り」とでも言ったような仕上げ。
もともと建て主さんのところには、母屋の建て替えの際に出た旧住宅の解体材や、
新築時の端材が大量にストックされていました。
趣味で木片細工をしようと思って取っていたものだそう。
このプラスチックケース10箱分以上はあるでしょうか。
好きだった旧住宅の部材など思い入れのある木片を、合板にランダムに張り付けて
いきます。作業は大工さんのサポートのもと、建て主さんやそのお仲間たちで
ワイワイ楽しみながら、悩みながら。
今まで経験のない仕上げに、一番大工さんが悩んでいたかもしれません。
半日でもけっこう進みました。
材料が尽きるまでぐるっと空間を覆っていきます。
最後に塗装するので、また違った表情になるはずです。
[ 山形県|山形市|一級建築士事務所|井上貴詞建築設計事務所 ]