2017.07.26
減築
|杉の下のリノベーション|
高沢のリノベーション現場も、ついに始動。
現場は山形市の北東部、山手の集落なので平地よりも数度は気温が低く、今の時期は
快適な環境にあります。
建て主さん自らも参加しての内部解体作業がすすんでいます。
平屋の一戸建てなのでさほど大きくはないですが、それでもけっこうなゴミが出ます。
「屋根の上、上がった方いいですよ」と勧められ、屋根に上がると西方面が一気に
開けます。遠く朝日連峰まで重層的な山並みが望めました。
700年以上前、この地に清雲寺を開いた一向上人もこの景色を見ていたのかと
しばし思いを巡らせます。
今回減築する部分。一向上人が携えていた杖が根付いたという伝説が残る開山杉を
より感じられるようになります。
枝振りが斜めに大きく張り出した特異な形は、「さかさスギ」と呼ばれる日本海側に
自生するウラスギの特徴だそう。
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