2017.10.26
ブナとともに、暮らしを育む
|沼木の家|
建て主さんへの初めてのプレゼンテーションは、いつも緊張します。
その家族が求める暮らしの方向性からズレていないか、期待に応えられているか、
その上で、建て主さんたちのイメージの上をいくモノになっているか、、、
それは設計中はもちろん、完成してからもずっと頭の中でグルグルしています。
新興住宅地では、どうしても画一的に分譲された敷地で、時代性を感じるおよそ似た
感じの建物が整然とならぶ街並みになってしまいます。
そうした環境にあって、今回の敷地に30年前に建てられた住宅はコンパクトながらも
こだわりを感じる良い造りとなっていて、庭に植えられた2本のブナの木はすっかり
大きくなって緑陰を生み出し、周辺でこの一角だけ明らかに雰囲気を異にしていました。
そのブナの木を一つの手がかりとして、そこに寄り添う2世帯の暮らしを考えています。
これからさらに提案をブラッシュアップしていきます。
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