2018.06.28
木を使う/森を守る
|桐生新町の家(戸建てリノベーション)|
桐生の現場は、大工工事が大詰めを迎えています。
床には一面、群馬の県産材が張られ、すぐ養生シートで覆われていきます。
両サイドに見える壁はプラスター塗り、キッチンのコンロ部分の壁はタイル貼りです。
各部屋のシーンがよりリアルに思い浮かぶようになってきました。
お子さん達の部屋には、上部にロフトがお目見え。
ロフトの床は設計段階ではシナベニヤ貼りでしたが、大工さんとの協議で各部屋の床に
使っている厚さ30ミリのスギ材を使うことに。
今回の主要な床材には、施工を担当する建築舎四季さんからの提案もあって、
群馬県内で採れた「ぐんま優良木材」のスギ板(厚さ30ミリ)を使っています。
またそれにより「ぐんまの木で家づくり支援事業補助金」を活用しました。
この制度の良いところは、構造材とは別に「内装材補助」があること。
しかも新築住宅に限らず、住宅の改装も対象ということで、非木造のマンションの
リフォーム(賃貸は除く)などにも使えるのは大きいです。
主な条件としては、内装及び建具に「ぐんま優良木材」を10㎡以上使用し、かつ
部材の厚さが12ミリ以上(建具は除く)であること等が挙げられます。
木材をより多く使うためには構造材で使うことが量的には有効かもしれませんが、
構造材はなかなか現しにしないケースが多いため、視覚的には内装や建具への
活用の方がより完成後の訴求力は大きい気がします。
山形では、県の「やまがたの木」普及・利用促進事業や山形市の山形市産材利用
拡大促進事業があり、いずれも新築住宅向けで、構造・内装は問わず㎥単位による
使用条件が設けられています。
山形でもモデルケースとなるような住宅をどんどん設計していきたいですね。
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