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空間を締める塀

|艸の堂(住宅新築)|

感染者ゼロ県と言っていたのがつい一週間ほど前だったかと思いますが、そんな話は
たちどころに消え失せ、県内での急速な感染者数の増加に新型コロナウイルスの感染力の
強さと恐ろしさを感じております。

住宅の外構工事、家を守るようにスギの板塀が出来てきています。
表面には保護塗装のウッドロングエコを塗っているので、シルバーグレーのような
色味になっています。

塀は、その高さまで視線を遮りつつ、その上部ではつながりを保つため、内と外の境界が
曖昧な中間領域を生み出す装置となります。
これまで手がけた上町の家や北のちいさないえなどでも、塀によって外部からの視線を
コントロールしつつ、内部からみたときの外部空間の広がりをより高める存在として
機能しています。

 

 

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