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空気の層

|(仮称)NIPPONIA白鷹(古民家ホテル)|

進めていた用途変更の建築確認申請もようやく下り、いよいよ改修工事が
各棟とも本格化していきます。敷地内に残る建物はそのほとんどが200㎡も
満たない小規模なものですが、だいたいが大正10年前後の建築なので、
およそ100年前からここに建っているものです。

蔵は全部で5つあり、屋根や外壁材はそれぞれ違えど、いずれも「置き屋根」と
呼ばれる屋根形状になっています。
30~40センチの分厚い土壁が屋根上部まで塗り回され、その上に別架構で
屋根が二重に組まれています。間は空洞になり風が抜けるような仕掛けです。
これによって夏の日射熱を内部に伝えることなく、ひんやりとした蔵の内部が
保たれることになります。

 

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