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ブナが切られた時代

|山の口|

街なかの住宅改修現場。既存の床板を大工さんに一枚ずつ外してもらっています。
開けてみないとわからない状態でしたが、ボンド等は使われておらず、釘で留めてある
だけなので、割とキレイに外すことができ、床材の再利用は可能そうです。

表面は土足でも使われてたのでだいぶ色が濃いですが、裏返すと明るい生地の色が
出てきました。「ぶな」と書かれているのがわかります。

以前「大河原の家」では、建て替え前の住宅(おそらく戦後建てられたもの)に
敷かれていたブナの縁甲板を取り外して新築の住宅に再利用しましたが、今回も
時代的には似たようなものでしょうか。国産のブナフローリングは今では希少なので、
うまく再生できるとよいです。

 

 

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