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小間屋

|東根道の家|

東根の住宅現場は、サッシも一通り納まり、外回りはどんどん覆われていっています。
これから内部の断熱気密工事が始まります。その前に、配線や配管工事の手戻りが
ないように、設備屋さんと共に建て主さんを交え現場確認をおこないます。

この東根道の家では、玄関の前に半屋外の通り土間を設けています。
玄関のアプローチとなり、通りからの視線を遮るスクリーン代わりにもなります。

雪国では古来より主屋に付属する下屋が地域それぞれの呼称で発達していて、有名な
ところでは新潟の「雁木」、青森の「こみせ」がありますが、山形では「小間屋
(こまや)」といわれていたようです。

それらの主な機能としては、防雪空間(通路)の確保のようですが、歩車分離による
安全確保やコミュニティ空間としての機能、大根や柿などを干す乾燥場等があります。
現代における小間屋といったところでしょうか。

 

 

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