2024.09.04
緑の座
|楯岡東沢の家|
村山の現場から西に見えるのが楯山。かつては楯岡氏が治める楯岡城があった城跡で、
今は遊歩道や展望台も整備される標高200メートルほどの市民憩いの里山です。
現場から歩いてすぐの遊歩道の入り口脇には、楯山の案内マップが立っていて、
「楯山石」の石切場跡や採石場跡の文字が見られます。
緑色凝灰岩と呼ばれる石で、濡れると青みが強くなるようです。
村山市出身の建築家・高宮眞介氏が手がけた最上川美術館(真下慶治記念美術館)の
外部テラスにも一面にこの楯山石が敷き詰められています。
遊歩道脇には無造作に楯山石の残材が積んであります。
なかなか珍しい薄緑色の石で、今では採掘されていないようですが、楯岡の街の各所にも
使われているようで、そうした目線で街歩きするのも面白いかもしれませんね。
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