重要伝統的建造物群保存地区にて、路地奥にある平屋の住宅をリノベーション。元々築50年以上たつ高床の母屋とちいさな離れが建っていて、そのふたつを舞台のような木のデッキでつなぎました。重伝建地区に配慮して既存の外観を大きく損ねないような色や形を選択し、木製建具も更新。高床式のデッキが水平方向の広がりをつくる一方、親子それぞれの寝室は大きく掘り込んだ床面とすることで竪穴のような高さ方向の奥行き感を生み出しています。床は新たに群馬県産のスギ材を敷き、壁はプラスター塗りやラワンベニヤを用い、既存の丸太梁や臥梁、タイル壁を残して現すなど、新旧のさまざまな「継ぎ/接ぎ」によって、歴史ある街の中で新たな家族の記憶が紡がれていきます。
施工 建築舎四季株式会社
木工事 吉澤建築
基礎工事 花垣組
屋根工事 富岡板金工業
サッシ工事 戸塚
木製建具工事 中島木工所
タイル工事 ライズカンパニー
左官工事 龍見左工店
塗装工事 マルモ建創
シーリング工事 春山シーリング
給排水設備工事 グミサワ設備工業
電気設備工事 後閑電気工事
所在地 群馬県桐生市
主要用途 専用住宅
構造 補強コンクリートブロック造
敷地面積 470.63㎡
延床面積 68.84㎡+17.08㎡
竣工年 2018年
©takashi inoue architects