朝日連峰の麓に広がる散居集落で、大きな屋敷林に守られ建つ住宅の新築。周辺は代々受け継がれる水田や花木を育てる畑に囲まれ、敷地は古くからの屋敷内の一角にあります。南面した半屋外の土間スペースは、日常的な家族の食事や来客時の談話、農作業後の休憩といった多用途に活用できます。それ自体が深い軒になるため、そこに面する屋内の広間にはハイサイドライトと内庇をとることで明るさを確保しています。省エネ性能を高めた部分と、外気の影響を受けやすい中間領域を共存させることで、人の居場所により多様な楽しみ方を与えています。
設計監理 井上貴詞+米谷しおり
(株式会社井上貴詞建築設計事務所)
施工 大泉建設株式会社
直接仮設工事 (株)平吹興産
基礎工事 (株)阿部組
木工事 松木工務店
木材・建材 (有)新ナガモク
屋根工事 佐藤板金
左官工事 長谷部左官工業
サッシ工事 (株)四釜サッシセンター
家具・木製建具工事 (有)齋藤木工
塗装工事 塗装イタガキ
内装工事 (株)尚古堂
電気設備工事 ユーケン工業(株)
機械設備工事 (株)高橋設備
空調工事 鹿間(株)
所在地 山形県長井市
主要用途 専用住宅
構造 木造
敷地面積 524.86㎡
延床面積 81.56㎡
竣工年 2020年12月
[省エネ性能]
UA値=0.34W/㎡K
(Q値=1.80W/㎡K)
年間暖房負荷=65.5kWh/㎡
C値=0.7㎠/㎡
屋根断熱:高性能GW16K 240mm
外壁断熱:高性能GW16K 105mm(充填)+32K 42mm(付加)
基礎断熱:PSF50mm
開口部:樹脂サッシ
©takashi inoue architects