米沢城下の北端に位置したかつての座頭町通りに建つ新築住宅。座頭町は米沢が生んだ建築巨人・伊東忠太の生家があった場所でもあります。ご実家の敷地を分割する形で、最も通りに近い位置に新たな住まいを計画しました。1階には通りに面したオープンな車庫と通り庭を設け、敷地奥のご実家への動線と駐車スペースを確保しています。住まいの中心となる広間は2階に設け、通り庭の上部を半屋外のテラスにして内外を段階的につなげることで、意識的にも面積以上の広がりを感じる空間をつくり出します。2階の畳間やテラスからは、遠く斜平山や周囲の蔵・寺院などが見渡せ、米沢の四季の移ろいも感じさせます。
設計 井上貴詞+米谷しおり+栗田玲衣
(株式会社井上貴詞建築設計事務所)
施工 株式会社網代建設
仮設工事 タルイシ産業(株)
基礎工事 (有)遠藤ブロック
木工事 佐藤誠建築
屋根工事 荒川板金工業所
外壁工事 鈴木ルーフ
左官・タイル工事 佐藤栄吉左官
樹脂サッシ工事 石附硝子(株)
木製建具工事 (有)マルタ木工
塗装工事 (株)長沢塗装
内装工事 (株)タカムラ
家具工事 (有)マルタ木工
電気設備工事 (有)オーム電工
機械設備工事 情野冷熱機工(株)
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無垢材家具製作 土澤木工
所在地 山形県米沢市
主要用途 専用住宅
構造 木造
敷地面積 105.83㎡
延床面積 102.14㎡
竣工年 2023年1月
[省エネ性能]
UA値=0.34W/㎡K
C値=0.6㎠/㎡
年間暖房負荷=75.1kWh/㎡
屋根断熱:高性能GW16K 300mm
外壁断熱:高性能GW24K 100mm(充填)+16K 50mm(付加)
基礎断熱:PSF50mm
開口部:樹脂サッシ
©takashi inoue architects