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鞘堂

|(仮称)NIPPONIA白鷹(古民家ホテル)|

レストランとなる土蔵の外壁を左官屋さんがじっくりと修復中です。
ここは味噌蔵として使われていたもの。心なしか味噌色にも見えてきました。
通りから最も目に付く外壁面なので、蔵戸も可能な範囲で直します。

白鷹町でもよく見られる蔵の鞘堂(覆堂)。雪や雨風から建物を保護する役目を
果たします。この鞘堂の効果なのか、外壁等の傷みもさほどひどくなく、
内部も実にきれいに現代まで保たれていました。

置き屋根もそうですが、このバッファーゾーン(中間領域)の取り方は実に
理に適っていて、現代建築でも十分通用しそうです。

すっかり稲刈りも終わった隣地の田園風景。
だいぶ肌寒くなってきた今日この頃。
今年最初の雪が降るのも、そんなに先ではなさそうです。

 

 

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光の棚

|五祭所の家|

長井の現場もだいぶ仕上がりが見えてきました。
ロフト部分から見ると「光棚」の感じがよくわかります。
ハイサイドライトからの日射を直接内部に伝えず、天井に反射させてから間接的に
やわらかな明かりを室内にもたらします。

 

 

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空気の層

|(仮称)NIPPONIA白鷹(古民家ホテル)|

進めていた用途変更の建築確認申請もようやく下り、いよいよ改修工事が
各棟とも本格化していきます。敷地内に残る建物はそのほとんどが200㎡も
満たない小規模なものですが、だいたいが大正10年前後の建築なので、
およそ100年前からここに建っているものです。

蔵は全部で5つあり、屋根や外壁材はそれぞれ違えど、いずれも「置き屋根」と
呼ばれる屋根形状になっています。
30~40センチの分厚い土壁が屋根上部まで塗り回され、その上に別架構で
屋根が二重に組まれています。間は空洞になり風が抜けるような仕掛けです。
これによって夏の日射熱を内部に伝えることなく、ひんやりとした蔵の内部が
保たれることになります。

 

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山居

|松尾川の家(戸建てリノベ)|

現場遠景。外壁がだいたい張り上がってきました。
山裾に佇む濃色の杉板張りの建物。
破風や鼻隠しはこれから塗装予定です。

 

 

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蓄積された時間を

|散居の五蔵|

白鷹の現場は、屋根や外壁に修繕の手を入れる建物にそれぞれ足場が組まれ出しています。
足場に上り、あらためて近くで屋根や軒先の状況を確認。
思ったよりはキレイですが、それでも棟部分を見ると所々詰めたモルタルが取れて
散乱しています。

モルタル瓦の軒先は、軒樋の中に土砂がたまり半ばプランター状態。
苔むした軒先からは草が生えだしてしまっています。

足場に上らないと見られないディテールの数々。
屋根の漆喰が塗り回された部分に、当時手がけた左官屋さんのサインも見つけたり、
設計段階ではわからない、歴史の長さを感じさせられる場面にも多く出会います。

 

 

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Horizon

|松尾川の家(戸建てリノベ)|

蔵王山麓の現場では、杉下見板張りの真っ最中です。
ウッドロングエコを使ってシルバーグレー色になることが多い外壁の杉板張りですが、
この現場では緑豊かな周辺景観との相性や建て主さんの好みも考え、木材保護塗料の
ブラックとグレー色を調合して塗っています。
水平方向に展開する伸びやかな平屋の建物の雰囲気を加速させるような横方向の
板貼りが良い感じです。

 

 

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蔵ミーティング

|小白川の蔵座敷(戸建てリノベ)|

小白川の現場は、内部工事が進んでいます。
天井を一旦落として露わになったところから軽鋼梁の姿が確認できます。
構造にはほぼ手を付けず、間仕切り位置を新たな暮らしに合わせて変えていきます。

規模の大きい現場なので、市村工務店さんの本社をお借りして定例会議を都度
開いていますが、次回の定例はコンセント位置等の確認もあったので現場で。
蔵座敷の2階に即席の会議室が準備されていました。

 

 

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秋霖

|五祭所の家|

珍しく土砂降りの中、現場をハシゴ。
長井の現場では、あっという間に外壁の杉板がすべて貼り終わりました。
軒天は塗装中ですが、とても落ち着いた表情になってきました。

開口部は高性能樹脂サッシを取り入れていますが、そのサッシ周りには木枠を回し、
外壁との親和性を高めています。

内部は、壁下地のせっこうボードを貼り始めるところです。
そろそろ仕上げ材も決めていかねばならず、全体のバランスを見ながらそこに
合いそうな仕上げのサンプルを取り寄せていきます。

 

 

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輪廻

|散居の五蔵|

白鷹の現場も少しずつ始動しています。
敷地内にいくつかある土蔵の内部の棚類を丁寧に外していき、スケルトン状態に。
そこで出た使える板材や柱等は、捨てずに改修の中で再利用していきます。

こちらもお隣の水田は稲刈り目前。
季節の循環がとても身近に感じられる場所です。

 

 

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ボード&ボード

|五祭所の家|

長井の現場は、外壁の杉板を張っているところ。
ここでは縦張りで、互い違いにズレながら張っていくことで陰影のある外観を
目指しています。大工さんには、板の継ぎ目が左右で揃って変に横に目地が通る
ことがないようわざとランダムにしてもらう面倒なお願いを、、

北側の外壁はキレイに張り上がりました。
塗装はよく使っている、自然塗料ウッドロングエコを、事前に塗装屋さんから
塗ってもらっています。

内部も進みが早い早い。
良い感じに下地が組まれてきています。
上部に見える庇のようなものは、ライトシェルフをイメージしたもの。

内部壁の断熱工事もだいたい終わりつつ。
とても丁寧な施工で、惚れ惚れしてしまいました。
長井市は山形市よりも雪の多い場所なので、この冬の住み心地に期待です。

建て主さんご実家の田んぼと畑。
稲刈りももう間近に迫っています。

 

 

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