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巡り、礼う

|譲川の家|

先日建築確認申請も無事下り、山形市岩波の地で「譲川の家」の地鎮祭が無事
執り行われました。建て主さんはそれこそ事務所が緑町にあった時代から相談に
来られていて、土地探しをずっと何年もかかって続けてこられ、開発許可、造成を
経て、ようやく着工に至ったわけで、それを考えるとこちらの感慨もひとしおです。

地名は岩波ですが、字名で「譲川」という名が付いた土地にもなっています。
周囲には山と川の間の比較的限られた土地に昔から田畑が切り拓かれ、近くを
流れる竜山川から取水した農業用水路が田畑に水をくべながら下流の村々へ
流れていく様子が今も見られます。

今回の敷地の脇にもこうした小川のような小水路がちょろちょろと昔ながらの
音を立てて流れていて、分水する地点もすぐ近くに見られます。

昔は集落ごとの水争いもあったというくらい生活を左右する貴重な水源だったと
思うので、「譲川」という名前にもそうした先人の願いが少なからず込められて
いるかもしれません。

また敷地脇は水路とともに昔からの作場道も通っていて、その傍らに石で掘られた
道標も立っています。裏には明治29年の建立と刻まれており、当時の最上三十三ヶ所
巡りの案内板として、三叉路に立てられたようです。

下部には「右 山形」「左 耕源寺 半郷」と書かれています。最上三十三観音の
七番札所である岩波の石行寺からの道中にあたり、八番札所である鉄砲町の六椹・
宗福院の山形中心街方向と、九番札所である蔵王半郷の松尾観音の方向のちょうど
分岐点のような場所だとわかります。耕源寺はすぐ目と鼻の先に今も残ります。

 

 

 

[ 東北|山形|一級建築士事務所|井上貴詞建築設計事務所 ]

beautiful glider

オーベルジュの客室天井は緩やかな弧を描いています。
図面を引くのは簡単ですが、それを美しく実現させる現場は本当に大変だと思います。
一本一本、下地が組まれていきます。

曲面なりに石膏ボードが張られていき、ここに目地処理をしていき漆喰が塗られて
いくことになります。心安まる居場所として、なるべくおおらかな曲線に包まれる
ように部屋ごとに天井を架けていきます。

 

 

[ 東北|山形|一級建築士事務所|井上貴詞建築設計事務所 ]

次の50年

リペア予定の天童木工のアームチェア。60脚以上ストックがあります。
およそ50年間使ってきたとは思えない、しっかりとした造りです。

マイナーチェンジはしているもののこのデザインのモデルは今も天童木工で
製造されつづけています。
アームチェア | DINING | | 天童木工オンラインストア (tendo-mokko.co.jp)

1966年にこのイスをデザインしたのは坂倉準三建築研究所。
永く愛されるロングライフデザインといえます。

また次の50年、使い続けてもらえるよう張り地を直したりしてもらう予定です。

 

 

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ちらつく雪のなかで

|赤湯のオーベルジュ|

オーベルジュの現場、レストランの内部はまだ下地組の途中。
電気屋さんが必死に配線工事をしています。
既存の部分をうまく残しながら、どう魅力的に見せていくか、、
改修工事ならではの苦悩は続きます。

外はまだまだ吹雪いています。
暖かくなるのはもう少し先でしょうか。

 

 

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まちなかのサードプレイス

山形市の高校生が学校の枠を超えてつながり活動する交流の場づくりとしての
「まちなかサードプレイス事業」のキックオフミーティングが中央公民館で行なわれ、
事務所の栗田がゲストスピーカーとして参加してきました。

他のゲストである副市長や(株)オブザボックスの追沼さんと一緒に、高校生と
熱のこもった意見交換を展開していました。

こうした縦横に様々な人とつながる機会が増えることが、次のまちの未来を
考えるうえでも大事なのだと思います。

自分が高校生の時は、街のことなんか全くわからずそのまま大学に進学してしまい、
ふと地元のことを考えるようになって初めて、いかに自分が街のことを知らないか、
街なかに知り合いがいないかを痛感したのを覚えていて、こうした市の事業に
参加している今の高校生たちがとても羨ましく思います。

 

 

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月日坊と月

|月日坊(志鎌康平写真スタジオ)|

写真スタジオの現場は、先週の完了検査に続き施主検査・設計事務所検査が続きます。
普段見ることのできないアングルからの鉄骨フレームの近景。
照明の光と相まって、教会のような神聖さも感じます。

現場を出る頃にはすっかり夜になっていましたが、空気も澄んでいて月や星も
出ていました。

 

 

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通り土間の先には

|座頭町通の家|

米沢の現場はサポートセンターによる完了検査を迎えました。
2階テラス下は通り土間になっていて、雪から守られるエントランス前空間となります。
トンネルの向こうには奥様のご実家。

2階のダイニングキッチンまわり。左側はちょっとしたパントリーになります。
I型キッチンの反対側には収納棚を設けてキッチンの手元を少し隠しています。

キッチンに立つと目の前にリビング、その先に屋根のあるテラス、右手には
4畳ほどの小上がりの畳間がつながります。

部屋の真ん中に立つ丸太柱は屋根を支えつつ、拠り所の一つになります。
完了検査も無事終わり、最終的な仕上げや手直しを進めていきます。

 

 

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寒波

|月日坊(志鎌写真スタジオ)|

寒波が来るとは聞いていたけれど、現場に向かっているうちにどんどん雲行きが
怪しくなってきて、一時的にとはいえ猛烈な暴風雪でした。

ちょうど薪ストーブが設置されて試験焚きをしていたところ。
スタジオとはいえ、付加断熱も施した断熱性能の高い仕様なので、薪ストーブの
熱だけで建物内がすぐ暖かくなりました。(コート着てると暑いくらい)

壁の砂漆喰塗りも仕上がり、カウンターのモールテックスも塗り上がっています。
細かい設備機器の取付が進みます。

現場を出る頃にはすっかり風も雪も収まりました。
擁壁上の高台から臨む西の朝日連峰がくっきり見えています。

 

 

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街と山をつなぐ

|座頭町通の家|

米沢の住宅現場も、佳境を迎えているところです。
外回りは軒天の塗装以外ほぼ完了しています。(地面廻りは春になったら)
この時期の米沢にしてはほとんど雪がなく、現場的にはとても助かります。

内部は天井のラワンベニヤが張られ、壁のクロスの目地処理中。
家具も続々入ってきます。

2階リビングの小上がりから見える外の風景。
南西方向に広がるのが、米沢を代表する斜平山の山並みです。
地上レベルだと周囲の建物で見えませんが、2階からだと近くに感じますね。

 

 

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鎌倉時代からあるケヤキ

|桜桃林の家|

河北町の新築住宅の敷地にて、地盤調査中です。
写真を撮る角度もありますが、サクランボ畑の真ん中に家が建つように見えます。

現場にて建て主さんとも少し立ち話をしたあと、
せっかくの機会なので近くを散策。

現場から歩いて数分の溝延八幡神社。この大欅は樹齢が推定750年とか。
神社の本殿も1667年建立(約350年前)と、ひっそりとしていながら実はとても
見るべき価値のある悠久の時間を感じさせる場所でした。

狛犬の造形もとてもチャーミング。
境内も広く、堰が張り巡らされていて近くの溝延城址ともども昔は要衝の地だった
ことを想像させてくれます。

 

 

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