2016.03.30
出羽の国の大庄屋
建て主さんのお誘いもあって、数年ぶりに中山町の柏倉九左エ門家へいってきました。
ちょうど4月3日(日)までひなまつりが行なわれているということで、平日にもかかわらず
私たち以外にも次々とお客様が来られていました。
ここは入館料もあって一見すると資料館のように思いますが、16代目のご当主が現在も
お住まいで、同時に一部開放されているという珍しい形になっています。
あらためて主屋、仏蔵、上湯殿、前蔵、長屋門、米蔵、そして庭と、ゆっくりと見学
させていただき、その文化的価値の高さに圧倒されるばかりです。
豪農の邸宅という域をはるかに超えるこの柏倉家は、県の文化財にも指定されていますが、
それ以上に古くから芸術家や職人を守り育てる大きな存在でもありました。
「岡」という地名のとおり少し高台になっている敷地からは、山形市がきれいに見えました。
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