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空を仰ぐ舞台

山辺町に新しくできた「噺館(はなしごや)」のお披露目会(内覧会)が10/3,4の
二日間あるというので、設計者の本木さんからの案内もあり行ってきました。

私の中・高の2つ上の先輩でもある本木さんは近年独立開業されて、この噺館は
2年がかりでようやく完成にこぎつけた処女作ということです。

敷地は、遠く蔵王連峰や山形市街を望む高台に立っていて、ゲストハウス+集会場
としての用途、城址・神社跡という場所性や2階のゲストルームからの開放感のある眺めや
たまに開催される落語会などの催しが非常に期待感を高めてくれます。
一棟貸しを利用して、グループで泊まりながら楽しんだりするのも良さそうです。

肝心の建築的な側面としては、本木さんのディテールの細やかさに感心する部分も多く、
とても刺激を受けて帰ってきました。内覧に来られている方も一般の地元の方が
多い印象で、地域における関心の高さも感じられました。

 

 

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蓄積された時間を

|散居の五蔵|

白鷹の現場は、屋根や外壁に修繕の手を入れる建物にそれぞれ足場が組まれ出しています。
足場に上り、あらためて近くで屋根や軒先の状況を確認。
思ったよりはキレイですが、それでも棟部分を見ると所々詰めたモルタルが取れて
散乱しています。

モルタル瓦の軒先は、軒樋の中に土砂がたまり半ばプランター状態。
苔むした軒先からは草が生えだしてしまっています。

足場に上らないと見られないディテールの数々。
屋根の漆喰が塗り回された部分に、当時手がけた左官屋さんのサインも見つけたり、
設計段階ではわからない、歴史の長さを感じさせられる場面にも多く出会います。

 

 

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