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雪原

|小田島のオフィス|

東根の事務所改修の現場も、施主検査・設計事務所検査を経て、ようやくお引き渡し。
この地域も雪が例年よりだいぶ多いそうです。外は一面真っ白。

主要エントランスを元の北側から東側に変えて、大きな開口をとったことで、
東に広がる田園地帯とその先に広がる奥羽連峰の山並みまで一気につながって
見えるようになりました。

東から昇る朝日が、キラキラ雪原に当たって雪の起伏が現れて、早朝はとても
幻想的な風景が味わえるとのこと(建て主さん談)。
近くに小学校があるため、下校する子どもたちの様子もよくわかるようになりました。
新たに設けた軒下空間が、お隣のお子さんの下校ルートになっていて、
見ててほっこりしました。(車道は積雪で歩く部分がなくなり危なそうでした)

 

 

[ 東北|山形|一級建築士事務所|井上貴詞建築設計事務所 ]

酒田の家並み

|千日の町家|

酒田の現場、無事上棟しました。
寒風の中、大工さんにはご苦労をおかけしています。
五色の幟のほか、ひさびさに矢羽根を掲げているのを見ました。

間口が限られ、奥に長い短冊状の敷地に合せて、奥に奥に連続していく室の
つながりをつくっています。昔の町家のような形式に似ています。

2階はコの字プランになっていて、外の空間を引き込んでいます。
中心には屋外デッキを設ける予定です。そこに面する回廊部分です。

2階のデッキ部分。見上げるとポッカリと空だけがあります。
隣家との隙間から、近くの松林の存在も感じられます。

外部足場から近隣を眺めると、屋根の形こそ違うものの、2階建ての民家が
どれも瓦葺きになっているのがわかります。
遠くにチラッと見えているのが万里の松原です。
庄内らしい風景ですが、あまり雪が積もるイメージのない酒田でこの積雪量は
やはり今年の雪はスゴいですね。

 

 

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グレーも色々

|千日の町家|

酒田の現場前の道路。路肩に雪が積まれています。
山形市よりも風が強く気温は高めの酒田でも、例年の倍以上の雪の量だといいます。

来週から建て方です。天気も気にしながら、足場が組まれていきます。
県内の他の地域ではさらに倍以上の雪の量なので、まだマシかもしれませんね。
一日中雪かきだけしている(でないと現場が雪に埋もれてしまう)ような現場もあるようです。

屋根材と外壁材のサンプルを現場で見比べています。
微妙な色味の違いですが、これが大きな面になると少し明るめに見えたりするので
周辺の街並みや隣近所の家の外壁とも見比べながら、建ったときのバランスを
想像しつつ色を決めていきます。

同じ色でも塗り方・吹き付け方でも表情が変わるので、選択肢は無限にあります。
悩みながらも、楽しい作業の一つです。

 

 

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だんご木

今年の山形初市は、コロナの影響もあって文翔館前広場でのみの開催となりましたが、
「わかぜ初市」という若手商店主と作家によるイベントが旧大沼百貨店の軒下で
開催されていました。そこで購入した「吉勝だんご木」を、さっそく事務所に飾っています。

以前山形ビエンナーレの「山姥市」で協働したデザイナーの吉田君と稲葉さんが制作し、
販売しているものです。(ネットでも買えるようです → 小雲・百貨

山から採集してきたミズキの枝に、お飾り最中(ふなせんべい)や紙札を吊します。
ミズキは冬に油がのって赤くなるそうで、たしかに、白い団子や冬の雪とセットになると
紅白となり縁起が良いのがわかります。

添付された解説書によると、だんご木に飾り付けられるものは餅花と呼ばれ、花の見立てであり、
新しい年を迎え春を待ち望み豊作を祈る意味が込められているといいます。

この冬は特に雪が多く、まだまだ寒くて春の気配はしばらく先のようですが、それでも
こうした春の力の象徴のようなだんご木を愛でながら、来たる春を待ちたいと思います。

 

 

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白虎

里之宮 湯殿山神社にて、新年祈祷。
事務所のスタッフ一同で行ってきました。
神殿の厳かな雰囲気の中、気持ちも新たになり、今年の仕事に臨む良いスタートに
なったかと思います。
愛嬌のある虎が描かれた絵馬にも、しっかりと事業繁栄をお祈りし奉納してきました。

 

 

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縁起

フリーマガジンgatta! 2022年2月号(1月5日発行)の表紙一面がまるごと、
エンドー」で埋め尽くされています。

エンドーのシンボルキャラクター?ゲソ男と筋子が、新年にふさわしい姿で
並んでいます。もちろん、デザインは「杉の下意匠室」。

特集では「山形の縁起もの」と題して、初飴やだんご木など山形に残るおめでたい風習や
そのつくり手を紹介しており、冊子自体が何か縁起の良いものに感じてきます。

県内各所で無料で配布されているほか、電子版ブックでも閲覧できるようです。
https://www.okaze-gatta.jp/

お近くの店舗等で見かけたら、ぜひお持ち帰りください。

 

 

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カーサ ブルータス特別編集に掲載されました(山形座 瀧波)

雑誌「Casa BRUTUS 特別編集 温泉200」(2021年12月16日発売)に、「山形座 瀧波」
が掲載されました。

「日本全国のデザインのいい温泉宿」200軒の一つに取り上げていただいております。

山形県内からは、「ショウナイホテル スイデンテラス(坂茂)」「藤屋(隈研吾)」など
5軒が選ばれ、「山形座 瀧波」は「2. Design 進化するデザイン温泉。」の章で、見開き
1ページ分たっぷり紹介されています。

ここ5~6年ほどのカーサブルータスの特集記事や特別編集を元に加筆、新たな記事も追加・
再編集された特別編集版となっていて、近年の温泉宿の動向がわかる内容にもなっています。

全国の書店のほか、ネットでもお買い求めいただけます。ぜひご覧ください。

Casa BRUTUS特別編集 『【新装版】温泉200』発売中! | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

 

 

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開花

明けましておめでとうございます。
本年も皆様にとってより良い一年となりますよう祈念しております。
事務所は本日から仕事始めです。

年末に建て主さんなどにいただいた啓翁桜が、事務所で少しずつ花開いています。
この冬の大雪はなかなかに大変ですが、その中でもこうして春の気配を感じながら
厳しい冬を楽しく乗り切っていきたいと思います。

このコロナ禍にあっても、しっかりと未来を見据えながら、建て主さんたちの描く
夢が一つ一つ花開いていくような一年にしていきたいです。
本年も事務所一同、何卒よろしくお願い致します。

 

 

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