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薬草のとれる山

|葉山の家|

上山市の葉山温泉郷の背後に控える里山は、その昔「医王山」と呼ばれていたようで、
山頂には奈良時代に開基された「葉山神社」が祀られています。

近年は温泉街の人々を中心にして「花咲山」として整備されており、クアオルトの
コースもあり、山の中腹からでも蔵王連峰が雄大に見渡せます。

明治初期のイギリス人探検家イザベラ・バードは、著書「日本奥地紀行」の中で、

・・・上ノ山は清潔で空気がからりとしたところである。美しい宿屋が高いところにあり、
楽しげな家々には庭園があり、丘を越える散歩道がたくさんある。ここは日本で
もっとも空気がからりとしているところの一つだといわれる。もしここが外国人の
容易に来られる場所であったら、美しい景色を味わいながら各方面にここから遠足
もできるから、彼らにとって健康的な保養地となるであろう。・・・

と明治初期の上山について紹介しています。
交通網が敷かれ、都市化が進んだ現代の上山ですが、そのベースはうまく残されていそうです。

この辺りの土地のリサーチを継続的におこなっていきながら、設計に活かしていきます。

 

 

[ 東北|山形|一級建築士事務所|井上貴詞建築設計事務所 ]

桜桃の候

先週から台風1号が話題に上がったりして、天気が不安定な時期になっていますが、
さくらんぼも各地で紅い実を付け始めています。

さくらんぼ畑に囲まれた「桜桃林の家」も、竣工写真の撮影をこの時期に合わせて
ようやく行なう流れになりました。

西側のお隣のハウスは、それはもう宝石のような艶やかな実がなっています。
何とか天気は持ちこたえてくれながら、撮影は無事夕景まで撮れ、どんな仕上がりに
なるか、今から楽しみです。

 

 

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レビュー

非常勤でお世話になっている山形大学建築デザイン学科の4年生の設計課題、
中間講評会に参加してきました。

学生それぞれ、模型とパネルで自らの提案をうまく表現して、プレゼンを
行なってくれました。

ここまで一旦形になると、また様々な改善すべきポイントが見えてきます。
それを元にまたブラッシュアップしていきます。

これらはほんの一部ですが、どれも伸びしろのある力作ばかりです。
最終講評会に向けて、また各自の制作を頑張ってもらいたいです。

 

 

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ローズ・ガーデン

|楯岡東沢の家|

村山市内であらたに新築住宅の現場がはじまります。
東沢バラ公園の目の前で、里山に囲まれた自然豊かな場所です。

朝、地鎮祭をしている傍らで、次々とバラ公園に吸い込まれていく人々、、
ちょうど明日から1ヶ月ほどのバラまつり期間に入るそうです。

バラ公園の前を通るだけで、何とも芳しいバラの香りが風とともに伝わってきます。

まだまだ奥深い東沢の地。
現場に通う中で、少しでも知れたらと思います。

 

 

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grassland

5月らしい清らかな快晴。
まだ暑くなく(むしろ風は肌寒いくらい)、虫も少ないので、外に居るのも心地よい
山形でも貴重なひとときです。
(夏は外に居るのが厳しいほど、猛暑となります)

 

 

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祝上棟

|東根道の家|

東根道の家も、無事上棟式を迎えました。
建て方に尽力いただいた大工さん達や設備屋さん電気屋さんなど、
施工関係者に加え、建て主さんのご家族皆さんと上棟を祝いました。

この日、朝から現場には建て主さんからの差し入れが置かれていました。
地鎮祭の前後、現場にいた大工さんも私も、しばしご家族お手製の絵に見とれて
しまいました。

 

 

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若木山

|東根道の家|

東根の現場。断熱工事の前に電気の配線工事が進められています。
外では屋根が葺かれたところです。

足場がある今だけの景色。屋根レベルからは若木山がすぐそばに見えます。
昔はさくらんぼ畑が続いていたであろう周辺はすっかり住宅団地です。
総2階の家が多く、軒先にはどの家もスノーストップが付いているのが雪国らしさを
感じます。敷地に余裕があったり軒が低ければ別の手段もあるかもしれません。

 

 

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WINE & DINE

この春完成した十一屋前の御殿堰沿いを活用したイベントが開かれるということで、
ゴールデンウィーク最終日に山形市七日町に行ってきました。

イベントは山形まちづくり株式会社が主催する「WINE &DINE in NANOKAMACHI」。
ワイン&ダインinなのかまち|七日町商店街|山形市 (nanokamachi.com)

パ・マルやラミ・デュ・ヴァン・エフ、OHMAなど、街なか屈指の実力店の料理や
ワインソムリエが選ぶワインなどが気軽に野外で味わえる貴重な機会です。

十一屋本店の軒下に、「山形ヤタイ」を使って各店がブースをつくり、御殿堰沿いに
思い思いに腰を下ろしたり、十一屋の西側広場が野外のイートインスペースになったり、
御殿堰のせせらぎの音を聴きながら心地よい空間が広がっていました。

同じような企画が継続的に開催されると良いなと思います。
これからの季節、堰沿いの親水空間がもっと居心地良くなりそうです。

 

 

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小間屋

|東根道の家|

東根の住宅現場は、サッシも一通り納まり、外回りはどんどん覆われていっています。
これから内部の断熱気密工事が始まります。その前に、配線や配管工事の手戻りが
ないように、設備屋さんと共に建て主さんを交え現場確認をおこないます。

この東根道の家では、玄関の前に半屋外の通り土間を設けています。
玄関のアプローチとなり、通りからの視線を遮るスクリーン代わりにもなります。

雪国では古来より主屋に付属する下屋が地域それぞれの呼称で発達していて、有名な
ところでは新潟の「雁木」、青森の「こみせ」がありますが、山形では「小間屋
(こまや)」といわれていたようです。

それらの主な機能としては、防雪空間(通路)の確保のようですが、歩車分離による
安全確保やコミュニティ空間としての機能、大根や柿などを干す乾燥場等があります。
現代における小間屋といったところでしょうか。

 

 

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桜桃林の宴

昨年竣工した住宅の建て主さんからお誘いを受け、新緑を愛でながら美味しい料理を
ご馳走になってきました。近くの桜堤や隣の桜桃林の花の時期はあっという間に過ぎ、
春から夏に一気に進んでいきそうです。

設計を生業にしていて良かったと思う瞬間は様々ありますが、こうして竣工後に設計した
住宅に呼んでもらって一緒に食事をいただくことが、自分にとっては何より嬉しい瞬間です。
(だいぶ前ですが、竣工写真撮影で訪れた住宅で、娘さんたちと一緒に夕飯のカレーを
いただいたことも良い思い出です)

午後の早い時間からお邪魔して、外に出るとすっかり日も暮れていました。
貴重な休日にお招きいただき、ありがとうございました。

 

 

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